ゴルフ惑星

ゴルフの楽しさを享受するメルマガ『Golf Planet』のキャプテンc-noこと、ロマン派ゴルフ作家篠原の徒然。

マスターズ2018の諸々

2018年04月09日 12時07分43秒 | 裏話



P・リードの優勝で
2018年のマスターズは
終了しました。
オーガスタナショナルは、
時々、地元の若者を
依怙贔屓しますけど、
リードは実力で勝ったといえる
十分な実績がありますから
勝つ準備はできていて、
最後の一押しだけで十分、
という感じでした。

中継を見ていて、
勝手にジーンとしました。
僕は、リードが大好きです。
最終ホールで
パーパットを決めて
優勝した直後、中継のカメラは
喜ぶ奥さんがリードの元に
駆け寄っていくのを追いました。

リードはタイガーを
リスペクトしていて、
最終日は赤のシャツを
着るので有名です。
そうして、4勝しています。
たぶん、勝つためのジンクスに
なっていたのだと思います。
しかし、
今年のマスターズにおいて
ナイキのウェア契約プレーヤーは
同じカラーで統一することが
決定していました。
ナイキとしては、世界中に
ナイキのウェアを印象付ける
必至の戦略なのだと考えられます。
最終日は濃いピンクだと
発表されていました。
リードは、ジンクスにこだわらずに
ピンクを着用するとコメントしました。
ところが、3年ぶりにマスターズに
戻ってきたタイガーだけは
特別に赤のシャツ、というのも
発表されたのです。

『もし、今回、
リードが勝てなかったら、
シャツのカラーのせいだ、
というふうに思うだろう』
個人的に心配していました。

奥さんが映ったときに
ピンクが目に入りました。
ハッキリしたピンクの
ダウンのベストを着ていました。
『一緒に戦っている!』
という気迫と愛情を感じたのです。

奥さんのジャスティンさんは
米ツアーでは有名人です。
2013年の初優勝のときに
リードのバッグを担いでいたのは
奥さんだったのです。
夫婦でツアーを戦って
優勝したのは21世紀になって
初めてのことだったのです。

それにプラスして、
比較的はっきりと物言うことで
有名なリードと同じように、
奥さんも言いたいことを
我慢しないタイプだからです。
少し前の米ツアーでも、
マーシャルの判定に
不満があって、
相手が自分ではなく、
スター選手でも
同じ裁定をするのか、
と不満を口にしました。
後ろで、奥さんも援護射撃で
何を言ったとかがニュースに
なっていました。

そうして一緒に戦ってきたから
リードのゴルファーとしての
全てを知っているのが奥さんで、
だからこそのピンクを
目立つように着て応援する
気持ちが染みたのです。
二人で歩くシーン。
ピンクのウェアでも、
勝てて良かった、と
心から思いました。



さて、土曜日に
マスターズウィークだからと
グリーンのシャツを卸しました。
プレー中に画像を
撮ってもらおうと
思っていましたが、
あいにくの雨で余裕がなく、
プレー後に思いだして、
室内で撮りました。

携帯を構えて、
顔を隠して鏡越しの自分を
撮るシーンはSNSで
蔓延しています。
初めてやってみました。

いつも行くコースには
個室のように使える
洗面所が一つあるのです。
人が通る場所では、
鏡に向かって
携帯を構えるなんて、
恥ずかしくて
僕には無理でした。

今回、一人きりでも
かなり恥ずかしかった、
のです。
とはいえ、緑のシャツを
着るのは20年振りです。
どうにか公開したくて
必死になりました。

このシャツを着るたびに
2018年のマスターズ、
リードの優勝と
ピンクの逸話を
たぶん、思いだします。
末端のゴルファーにも
そうしてマスターズは
染み込んでいくのです。
それこそがメジャーです 

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コメント (2)
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