きょうもロシア軍による無差別ミサイル爆撃が、ウクライナの諸都市で続いている。
ウクライナ大統領ゼレンスキーの国会演説が明日オンラインで行われることに決まったという。問題は、この演説が国会議事堂の向かいの議員会館の会議室で行われることだ。
日本にはオーディオヴィデオ(AV)技術先進国である。大規模スクリーンにゼレンスキー大統領の姿を映し出すことなど、半日あればいつでも議事堂に準備できる。30年以上前からスポーツイベントがあれば、会場の外にいつもパブリックビュー(オーロラビジョン)が設置されているではないか。
今回もそうすれば、国会議員が一堂に会して大統領の演説を聞くことができる。なぜ、そうしないで、あす、国会議事堂の向かいの議員会館の一室に、一部の議員を集めて、ウクライナ―大統領の訴えを聴くのだろうか。
それは、ロシア軍のウクライナ軍事侵攻に曖昧な態度を日本政府や一部の政治家がとりたがるからである。
しかし、国際政治でそのような曖昧な態度を取って良かったことがあるのか。どっちつかずの態度をとって、どちらからも嫌われるのがオチである。加藤陽子の本を読んでいると、戦前もそうだったとのことである。
日本はアメリカが提唱するロシアへの経済封鎖に参加することを表明しており、ロシアから報復措置がすでになされている。
自分に意志がなく、他国の政府に脅かされて従っているふりをすれば、周囲の国はみんな脅かし始めるだけである。結局は、何が善で何が悪なのか、何が正義なのかをはっきり自分で判断しなければ、暴力に振り回されるだけの国になる。
大事なのは自分の判断を日本のみんなに世界のみんなにわかりやすく話すことで、脅かす人に耳を傾けることではない。
武器をもった自衛隊をウクライナに派遣しなくても、丸腰の平和実現の調査団をウクライナに派遣しても、ロシア軍の軍事侵攻を止めることもできるだろう。丸腰の岸田文雄首相がマリウポリ、ハリコフ、キエフに訪れ、白旗をふって、即時停戦を訴えたって良い。憲法9条の範囲でできることはいっぱいある。
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