私はときどき日本人が何を考えているのかわからなくなるときがある。日本人はずっとウソをつき続ける政党に政権をあずけてきた。ウソだとわかって信じているのか、それともウソだとわからないほど、バカなのか。
いま、ウクラナイがロシア軍に攻められ、町が破壊され、人が死に、町を追われているとき、日本人は何を選択してきたのか、わからなくなる。
日本にはアメリカの軍事基地が、1945年に連合軍に無条件降伏して以来、ずっとありつづける。この日本の軍事基地から、アメリカ軍は、朝鮮戦争に、ベトナム戦争に、アフガニスタン戦争に、イラク戦争に出撃した。アメリカの世界支配のために日本は基地を提供しているのに、アメリカが日本を守っていると日本政府は言い続ける。
日本政府がそう言っているために、アメリカの普通の国民は、ただで、日本人はアメリカ兵に守ってもらおうとしている、思っている。トランプ元大統領は日本や韓国はアメリカ軍の駐在費をもっと払えと言っていた。じっさいには、日本は、アメリカのために戦っている日本の基地内のアメリカ兵の生活費を払っている。それを言うと、こんどは、血を流しているのはアメリカ兵だけだ、日本人も死ねと言われる。
誤解を解くとは難しいことだ。外資系に務めていたので、普通のアメリカ人と普通につきあう。30年近く前に、娘をもつアメリカの父親が、日本の中年男性はすべて援助交際をしていて少女を犯しまくっていると思いこんでいて、私がなぜか すごく怒られたことがある。
これは極端なケースとしても、1980年代、日本企業は不正なことをやっていると普通のアメリカ人に頻繁に怒られた。企業活動は個人的な金儲けだから政府が企業に関与するのはフェアでない、それなのに、日本政府は日本企業に資金援助したり、日本企業が自分のお金ですべき研究開発を政府の機関が肩代わりしていると怒られた。残念なことにこれは事実である。
いま、アメリカが中国を批判しているのと同じことを、当時、私は言われつづけたのである。
日本政府は、日本が不正なビジネスをしているという、アメリカ国民の不満に、政府間で手を握ればよいと、アメリカの高い兵器を買ったり、アメリカ軍に資金を提供したりした。日本政府は、アメリカ政府の忠犬になって仕えていることを、日本国民から隠したため、日本政府の努力はアメリカの普通の国民に何も伝わらなかった。
いま、ウクライナで起きていることは、ウクライナの「専守防衛」である。防衛のための戦争である。ミサイルが町にバンバン撃ち込まれているが、ウクライナ軍はロシアの町にミサイルを打ち返していない。ウクライナにアメリカの軍事基地があるわけではない。
日本の自衛隊は「専守防衛」ということになっている。しかし、日本にはアメリカの軍事基地がある。日本の軍事基地からアメリカ軍が敵国に出撃していた。しかも、アメリカと日本とが軍事同盟を結んでいるわけではない。
いままで、アメリカ軍は弱い国の軍隊と戦ってきたから、日本の軍事基地まで戦争の火の粉がふってこなかった。しかし、いまは、アメリカは昔ほど強くないから、日本のアメリカ軍事基地を攻撃する国がでてくるかもしれない。
日本だって、岸田文雄首相が敵基地攻撃能力をもつといっている。しかも、ちゃんとした軍事同盟を結んでいないのだから、ウクライナのように見殺しになるかもしれない。
今のところ、アメリカよりももっと弱くなったロシアが、アメリカが核戦争を恐れていることにつけこんで、ウクライナで暴れている。
日本は何をしてきたのか、世界で何が起きているのか、正直に話し、日本はこれからどうすべきかを選択する必要がある。
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