きょう、9月8日、自民党総裁選の公示と3人の共同会見があった。菅菅義偉は原稿をみながらの会見で、ひじょうにしょぼいという印象を与えた。
菅は、裏で動く政治家で、これまで、一般への露出度がなかった。これから、総理となると露出度が高まり、庶民出の政治家というイメージからくる期待を踏みにじるだろうと思う。
菅は私のちょうど1年下である。戦後間もない私の子ども時代は暴力こそが「正義」の時代であった。「法」とは表看板であって、誰も信じていなかった。中学校の玄関には、登校時と下校時には不良少年がずらっとならんでいて、教師たちとにらみ合っていた。菅は「暴力こそが法である」を内側に秘めているというように見える。「良い子の皆さん、先生のいうことを聞きましょう」という時代の人間ではない。
とにかく、共同会見での菅のスピーチはみすぼらしかった。おぼっちゃまの自民党議員は、菅を表の顔にして、衆議院選挙に勝てると思っているのだろうか。もっとも、私は自民党に勝ってほしくないが。
共同会見で、菅は地方出身で政治家の2世3世でないことと、官僚の掌握力を誇っているだけである。理念がないから、安倍政治の継承や愛国や憲法改正を旗印にするしかない。
菅は、森友問題でも、当時、官僚への聞き取りを直接おこなっており、事実を知ったうえで、安倍政権に波及しないよう、事件を握りつぶした。官僚の弱みを調べ、支配に利用する。暴力団のやり口である。菅は、官僚幹部の人事権を握っていた。
また、菅は横浜市にカジノをもってこようとしている中心人物である。この点でも利権政治家である。
9月8日のTBSテレビ『ひるおび』では、政治ジャーナリストの田崎史郎と柿崎明二は、菅の党内政治の陰謀を暴露していた。田崎によると、安倍晋三は昨年の9月二階俊博を幹事長から外し、岸田文雄をそのポストにつけようとした。それ以来、二階と安倍の亀裂があり、その間を取り持ったのが菅であるという。
菅は安倍の取り巻きの経産省系官邸官僚とそりが合わず、コロナ対策をめぐっての政府の右往左往はこの結果であるという。GoToトラベルは菅の企画である。アベノマスクは経産省系官邸の企画である。右往左往だけでなく互いに足を引っ張っていたのである。
8月には安倍の辞任の意思が周囲に明らかだったが、みんなで安倍を慰留していた。このとき、すでに菅は安倍後に向けて動いていた。そして、幹事長の職に固執する二階を利用したという。
ネットで他の政治ジャーナリストのコメントもみたが、田崎史郎のこのコメントを裏づけている。
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