■繊細さを全く持たないどんな人でも、立秋の風というものは詩人に変えてしまう。
それを現代詠では、「やさしく変える」とした。
【補注】○ものを思はぬ=「もの思いをしない。情趣を感じない。」(小学版) 新潮
版には「思い悩むことを知らない。感受性の乏しい。」のほか、「自身を卑下
した言い方と見る説も」と。
○心をつくる=「もの思いの心を起こさせる。」(小学版)
○西行=悠 006 参照。
* 昨夕から、鈴虫の初鳴き。夜中もときどき。まだ試し鳴きか。合成樹脂3箱の
数十匹を、大型の空き水槽へ移住させたり、希望者へ分住させたりした。
** 今朝の朝日新聞東京本社版5面に全面意見広告。薄青色。大きい活字で
「およそ5000万人/が死んで、今の日本/国憲法は生まれた。」とあり、真ん
中から下にかけて、さらに大きく「憲法を/変えて/戦争へ/行こう」という文字
が、目を射る。え? え? 何てこと言うんだよ、と急に脈拍が早くなる。でも、そ
れに続けて、字が大分小さくなって、「という世の中にしない/ための18人の発
言」と句点なしの結辞で、ひと安心。
その18人とは・・・「井筒和幸、井上ひさし、香山リカ、姜尚中、木村裕一、/黒
柳徹子、猿谷要、品川正治、辛酸なめ子、田島征三、中村哲、/半藤一利、ピ
ーコ、松本侑子、美輪明宏、森永卓郎、/吉永小百合、渡辺えり子、岩波ブック
レットNo.657」と来て、本の広告と分かる。さらに小さく「定価500円」と。