悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

和泉式部集032 永らえて

2006-12-02 07:05:00 | 和泉式部集

2006-1202-yis032
永らえて厭わしさだけの人生ね
惜しい命と思えないもの   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○命が惜しいなどと思ったことは、これまでないわ。でもこうしてここまで長生きして来たということは、多少はそんな気持ちがあったのかしら。いえ、ありえないわね。嫌なこと、厭わしいことばかりですもの。
□和032:をしとおもふ をりやありけん ありふれば
      いとかくばかり うかりけるみを   
□悠032:ながらえて いとわしさだけの じんせいね
      おしいいのちと おもえないもの
【memo】第20歌、29歌、32歌は、羅維観身歌の初字連作に入っている。この「
遊び心」が、紫との大きく違う点であることについては、すでに指摘しておいた。新古今現代詠055(新古今集0624、和泉式部詠。05年09月10日条)【補説】参照。


短歌写真262 俄露西亜の

2006-12-02 07:00:00 | 短歌写真

2006-1202-yts262
俄露西亜の晩き夕日に寄添ひて
愛を語るや恋を語るや   悠山人

○短歌写真、詠む。
○想定歌。

□短写262 をろしあの おそきゆふひに よりそひて
        あいをかたるや こひをかたるや
【写真】借用写真(from Russia)。
【memo】「ロシア」の漢字表記は、江戸時代は「俄羅斯」(をろす)、現在は「露西亜」とするのが通例である。「俄露西亜」の漢字表記は、私の創作。正しい原語表記は Росси́я、耳に聞える発音に近いカタカナは「ラスィーヤ」。「ラ」を思い切り、江戸っ子風に強く震わせると、それらしく聞える。