2006-1218-yis048
ぼんやりと意味あり顔で眺めても
あなたを夢に見たいだけなの 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○前置き、「ときどきくる人の、暮れゆくほどに、と言ひたるに」。考え事をしているように見えても、実のところは今宵もあなたの夢が見られますように、と思っているからなのよ。
□和048:ながめつつ ことありがほに くらしても
かならずゆめの みえばこそあらめ
□悠048:ぼんやりと いみありがおで ながめても
あなたをゆめに みたいだけなの
2006-1218-yts271
アッピアの真直き道のその末に
世界の都は栄えたりとや 悠山人
○短歌写真、詠む。
○回想歌。アッピア街道 via Appia は、ローマ帝国の最重要の軍用道路。「世界の都」urbs mundi は、もちろんローマ Roma。
□短写271 アッピアの まなほきみちの そのすゑに
せかいのみやこは さかえたりとや
【写真】高速道路から、一瞬の撮影である。35ミリから、旧作。
2006-1218-yhs039
冬晴れに
樟のはや
芽吹きをり 悠山人
○俳句写真、詠む。
○樟。楠。揉みしだきたる葉の芳香に、微かな酔(ゑ)ひを感じながら枝張りを見れば、はや芽吹き盛りなり。げに生命の営みの厳かなるかな。
□俳写039 ふゆばれに くすのきのはや めぶきをり
【写真】きのう、公園で。
冬晴れに
樟のはや
芽吹きをり 悠山人
○俳句写真、詠む。
○樟。楠。揉みしだきたる葉の芳香に、微かな酔(ゑ)ひを感じながら枝張りを見れば、はや芽吹き盛りなり。げに生命の営みの厳かなるかな。
□俳写039 ふゆばれに くすのきのはや めぶきをり
【写真】きのう、公園で。