2006-1216-yis046
亡くなって惜しまれるでもないこの身
いま言いましょう「いい人でした」と 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○「あはれ」を古語辞典であらためて確かめると、実に多義にわたる。類似語の「をかし」と比べると、前者は「悲哀につながるしみじみとした趣」、後者は「明るい趣」とする場合が多い。(旺文版「古語辞典」) しかしここで私が「あはれあはれ」を、「いい人でした」と現代詠に移したのは、和泉の作意を受け取ったからであり、本来の語義に背くものではない。
□和046:しのぶべき ひとなきみには あるをりに
あはれあはれと いひやおかまし
□悠046:なくなって おしまれるでも ないこのみ
いまいいましょう 「いいひとでした」と
2006-1216-yts269
眠られぬ夜の想ひのツィスモルを
海辺に立ちて波音に聞く 悠山人
○短歌写真、詠む。
○想定歌。「夜の想ひ」は「nocturne」(ノクテュルヌ)、「ツィスモル」は「cis-moll」(嬰ハ短調)。ピアノの詩人に思いを馳せて。un travail, surnommé <Posthume>。
□短写269 ねむられぬ よるのおもひの ツィスモルを
うみべにたちて なみおとにきく
【写真】湘南海岸では、師走に入っても、元気なサーファーが見られる。
眠られぬ夜の想ひのツィスモルを
海辺に立ちて波音に聞く 悠山人
○短歌写真、詠む。
○想定歌。「夜の想ひ」は「nocturne」(ノクテュルヌ)、「ツィスモル」は「cis-moll」(嬰ハ短調)。ピアノの詩人に思いを馳せて。un travail, surnommé <Posthume>。
□短写269 ねむられぬ よるのおもひの ツィスモルを
うみべにたちて なみおとにきく
【写真】湘南海岸では、師走に入っても、元気なサーファーが見られる。