2007-0205-yis085
話だけ聞かされどおしで朝が明け
春のひと夜は期待はずれよ 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○詞書に、「やよひのころ、よもすがら物語りして帰り侍りし人の、けさはいとどものおもはしきよし、申しつかはしたりに」。その心算のご来訪にしては、明け方までよくお話なさいましたこと。え? 心残りだったんですって? それはそうでしょうよ、私とて呆れましたわ・・・。和泉さん、なかなかですなぁ。
¶夢をだに見で=「勿論契りを交わすこともなかった、の意。思いを遂げることができなかった男を揶揄したものか。」(新潮版)
□和085:けさはしも なげきもすらん いたづらに
はるのよひとよ ゆめをだにみで
□悠085:はなしだけ きかされどおしで あさがあけ
はるのひとよは きたいはずれよ
2007-0205-yts292 Shinjuku
新しく副ふる都のあるらしに
きのふの宿はけふは旧りたり 悠山人
○短歌写真、詠む。
○たとえ環状線内に住んでいたところで、巨大都市の破壊と創造を追い駆けるのは、難しい。地名を折込み、さらに「新」「旧」も懸けた。
¶新=「あらたし(新し)」(文語)、「あたらしい(新しい)」(口語)に注意。
□短写292 あらたしく そふるみやこの あるらしに
きのふのやどは けふはふりたり
【写真】ディストーションを修正し、空へ濃色を流し込んだ。
新しく副ふる都のあるらしに
きのふの宿はけふは旧りたり 悠山人
○短歌写真、詠む。
○たとえ環状線内に住んでいたところで、巨大都市の破壊と創造を追い駆けるのは、難しい。地名を折込み、さらに「新」「旧」も懸けた。
¶新=「あらたし(新し)」(文語)、「あたらしい(新しい)」(口語)に注意。
□短写292 あらたしく そふるみやこの あるらしに
きのふのやどは けふはふりたり
【写真】ディストーションを修正し、空へ濃色を流し込んだ。