2007-1208-yts502
わたつみに深く眠れるひとひとよ
なほこのさまをいかに伝へん 悠山人
○短歌写真、詠む。
〇太平洋戦争(後の呼称)開戦の日を、しずむ心で詠う。
¶わたつみ=第一義は「海(わた)つ霊(み)」で、漢字表記は「海神」。ここでは、第二義の「海神のいる所。海」。それぞれの用例を挙げる。(旺文版『古語辞典』) 「わだつみ」「わたづみ」は、後の発音・表記である。
わたつみの いづれの神を 祈らばか
行くさも来さも 船は早けむ 万葉集09-1784
わたつみの 豊旗雲に 入り日さし
こよひの月夜 あきらけくこそ 万葉集01-0015
¶このさま(様)=一向に大量殺戮の絶えない現代。
□短写502 わたつみに ふかくねむれる ひとひとよ
なほこのさまを いかにつたへん
【写真】年内旧作。
2007-1208-yhs187
枯れ行くは
イドやエゴやと
佇めり 悠山人
○俳句写真、詠む。
○幾多郎の主客一致に重ねた句。羅語で ego は「主」、id は「客」。
□俳写187 かれゆくは イドやエゴやと たたずめり
【写真】初冬の公園で。
枯れ行くは
イドやエゴやと
佇めり 悠山人
○俳句写真、詠む。
○幾多郎の主客一致に重ねた句。羅語で ego は「主」、id は「客」。
□俳写187 かれゆくは イドやエゴやと たたずめり
【写真】初冬の公園で。