2008-1106-yts670
ふと留めしボッティチェッリの美の女神
かの地になほもにほひたるかや 悠山人
○短歌写真、詠む。
○電網逍遥中に、ボッティチェッリのヴィーナスに出会った・・・いや、正しくは「ヴィーナスの誕生」(Nascita di Venere)の彼女に出会ったのである。実は女優のMCだったのだけれど、この写真を見た瞬間にそう直感した。若き日、私はルネサンスの彼女をF6に模写しながら、心が揺れたものだ。というわけで「かの地」は、アフロディテの地中海。
□短写670 ふととめし ボッティチェッリの びのめがみ
かのちになほも にほひたるかや
【写真】電網から借用してコラージュ。
【memo】月刊誌「新潮」2008年10月号は、「源氏物語」の特集。紫式部は長命であったのか、短命であったのか。橋本治氏は、三田村雅子氏との対談で、さりげなく「紫式部がその後、長生きできたというのは、・・・」と述べる。別記事で瀬戸内寂聴氏は、これまたさりげなく「源氏物語の人物はすべて短命である。・・・作者の紫式部も、五十を待たず死んでいるようだ。」 その道の有名人の見解が分かれるのは、こういうときには、かえって安心する。源氏の歌は大したことはない、と俊成が言ったとかで、肩身の狭かった紫の信者たちも、いや、実は彼は彼女の歌詠みの才を評価していたんだよ、などとする最新の説が出てきて、やれやれと一息するのと、同じである。
ふと留めしボッティチェッリの美の女神
かの地になほもにほひたるかや 悠山人
○短歌写真、詠む。
○電網逍遥中に、ボッティチェッリのヴィーナスに出会った・・・いや、正しくは「ヴィーナスの誕生」(Nascita di Venere)の彼女に出会ったのである。実は女優のMCだったのだけれど、この写真を見た瞬間にそう直感した。若き日、私はルネサンスの彼女をF6に模写しながら、心が揺れたものだ。というわけで「かの地」は、アフロディテの地中海。
□短写670 ふととめし ボッティチェッリの びのめがみ
かのちになほも にほひたるかや
【写真】電網から借用してコラージュ。
【memo】月刊誌「新潮」2008年10月号は、「源氏物語」の特集。紫式部は長命であったのか、短命であったのか。橋本治氏は、三田村雅子氏との対談で、さりげなく「紫式部がその後、長生きできたというのは、・・・」と述べる。別記事で瀬戸内寂聴氏は、これまたさりげなく「源氏物語の人物はすべて短命である。・・・作者の紫式部も、五十を待たず死んでいるようだ。」 その道の有名人の見解が分かれるのは、こういうときには、かえって安心する。源氏の歌は大したことはない、と俊成が言ったとかで、肩身の狭かった紫の信者たちも、いや、実は彼は彼女の歌詠みの才を評価していたんだよ、などとする最新の説が出てきて、やれやれと一息するのと、同じである。