2009-0720-yhs527
榧の実は
まだやはらかき
にゅうばうか 悠山人
榧の実は
まだやはらかき
にゅうばうか 悠山人
○俳句写真、詠む。
○榧(かや)の樹は、深く葉が茂っていた。見上げる数メートルの高さに、小さい実が生っている。望遠レンズで覗くと、まさに女性の乳房。実際には茶色に熟した時の実は、非常に硬い。「乳房」は、一般には「ちぶさ」だけれど、医学用語・医者同士では「にゅうぼう」とすることが多い。「遺言」を一般には「ゆいごん」と読むが、法曹人は「いごん」とするのと、同じである。
□俳写527 かやのみは まだやはらかき にゅうばうか
【写真】先日の植物観察会で。
cf. 2008年10月17日「俳句写真374 榧の木に」yhs374
榧の木に緑の秋を見つけたり 悠山人
【memo-文語?口語?】間違っても廃人などと言われないように、混交句(歌)にも注意している。『俳句界』六月号(2009)の見開き二ペイジ十句を見ていたら、「やわらかに草臥れし-」に目が留まる。他をみると口語句なので、これもそうだろう。それにしては抵抗感が大きい。ただしこの作者、初句に「-真っ赤な-」と促音小字表記(「っ」)するが、これは私も同じ見解だ。