2009-1112-yhs590
秋日和
天道虫の
親子かな 悠山人
秋日和
天道虫の
親子かな 悠山人
○俳句写真、詠む。
○秋半ば、十月の朝。日向ぼっこをしている天道虫が、気持ちがいいのか、全く動かない。生み落として間もない「子」が寄り添っている。「俳句写真」ではじめて成り立つ作品。
□俳写590 あきびより てんたうむしの おやこかな
【写真】葉はエインジェルズ・トランペット。
【memo-封書】駅前のデパートの入口で、彼女は売り場の店員をしている。しばらく姿が見えなかったわけを聞くと、帰郷していたという。リサという名から、故郷というのはロスかシスコだろうと、私は勝手に決めていた。駅から少し離れると公園がある。きつい曲がりの坂道は、すれ違いも出来ないくらい。電柱にへばりついていた超クラシック、というよりおんぼろ車は、やっとのことで道へ出る。公園へ戻った私のもとへ、奈津が駆け寄る。どうして、どこから来たのか、少し訝しんだが、気になっていたことを聞いてみた。十歳誕生記念の手紙を読んでくれたかな、と。孫娘は私の手に両手を絡めて、うん、嬉しかったよ、と答えた。・・・夢から覚めたら、夜の雨はすっかり止んでいた。