悠山人の新古今

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紫式部集127 物語で

2006-10-14 03:10:00 | 紫式部集
2006-1014-yms127
物語で好き者だなと思われた
君を口説かぬ男はあるまい   悠山人

○紫式部集、詠む。
○たまには、悠山人一首全訳
(詞書)「(中宮さまと私が談笑しているところへ、殿さまがお見えになる。)『源氏物語』が中宮倫子さまの前に広げてあるのをご覧になって、殿道長さまはいつもの軽口。その折、梅の木の下に置いてある(歌詠み用などの)紙に、さらりとこう書かれた。」 
(和歌、表)「(梅は)酸っぱい物だと知られているから、(薬用として)折らないままに通り過ぎる者など、いないだろう。」
(和歌、裏)「(『源氏物語』を書く君は)好き者・浮気女と見られていることでも評判だ。さぞかし男どもは、何とかモノにしよう、と思っているだろうなあ。」 
平王ク日記歌03。
¶すき=「好き(好色。浮気
。)」と「酸き(梅)」を掛ける。
□紫127:すきものと なにしたてれば みるひとの
      をらですぐるは あらじとぞおもふ      
□悠127:ものがたりで すきものだなと おもわれた
      きみをくどかぬ おとこはあるまい


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