悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真029 はやばやと

2005-08-22 03:28:00 | 短歌写真

はやばやと朝より赤くあざやかに
四時を待ちたる夕化粧かな


 21日、自宅。赤ばかり百本ぐらい、咲き放題中。
 白粉花(おしろいばな)。夕化粧。英語名 a four-o'clock、a marvel-of Peru。
 写真の技法。中右は、花びらを範囲指定して、色調整。下は、横から撮影し
て切り取り、拡大比で調色、貼り付け。時間をかけた割には凡庸な仕上がり。

短歌写真028 みどり児の

2005-08-21 04:35:00 | 短歌写真


みどり児のいささ瞳にわが姿
ありて心のくもり消ゆらん


 0歳児。数日前の撮影。幼児のことを英語で infant とか innocent とか言う
が、しみじみ、この世で「罪なき者」と言えるのは、みどり児(嬰児)だけだと感
じる。現代の日本は、その嬰児の受難の時代・・・いつ果てるともない。


046 草の葉に光る

2005-08-20 06:07:00 | 新古今集


■菅原道真ゆかりの大宰府、いまは太宰府市。HPは英語版、ハングル版、北
京語版が用意されている。「九州国博まで あと 57日」、一般公開10月16日
から、とある。去年訪ねたとき、太宰府天満宮の入口に、国博誘致の巨大な看
板が立っていたのを思い出す。

【略注】○わび人=「寂しく暮らしている人。ここでは、失意のために嘆き暮らして
    いる人で、作者自身を暗示している。作者は、延喜元(901)年に、藤原時
    平の謀略で、大宰権帥(ごんのそち)に左遷され、同三年に、任地筑紫
    (九州)で死んだ。」(小学版。かっこ内も) ただし岩波・新潮は微妙に異
    なる。
    「嘆くことがあって世にそむき暮すひと。」(岩) 「失脚後の作がどうかは
    不明。」(新)。
    ○菅原道真=是善の子。死後に怪異が続出したとして、京都・北野に天
    満宮が建てられて、神(天神)とされた。今さら言うまでもない、一番人気
    の「学問の神」。ついでながら、ここでも姓と名のあいだに、「の」を入れて
    読むのが通例。


短歌写真027 道端の

2005-08-20 05:11:00 | 短歌写真


道端の名もなき草に際立ちて
鮮やかなる黄の汝が名は何ぞ


 鮮やか(さやか)。汝が名(ながな)。ひまわり公園の隅の土手に目立った。名を知らないので、ウェブ検索。

    http://homepage2.nifty.com/hanapapa/index3.htm
    http://www.okhotsk.or.jp/32622ab/yellow.html

 黄色・山吹色・オレンジ色系の花を全部見た。科名で、アカネ、アブラナ、オトギリソウ、オミナエシ、キク、キンポウゲ、ケシ、ゴマノハグサ、サクラソウ、ジンチョウゲ、スイレン、スミレ、ツツジ、ツリフネソウ、バラ、ベンケイソウ、マメ、メギ、ユキノシタ、ユリ、ラン、・・・。ない、ない、ない。唯一似ていたのが、うんらん(海蘭)。ただし、 「海蘭(ゴマノハグサ科) 花は黄色 季節は7月~9月 砂浜」。
とのことなので、これでもなし・・・?


045 これからは考えない

2005-08-19 02:06:00 | 新古今集


■夜更けまで、夜通し、夜明けまで・・・月を眺める歌人・貴族は、珍しくもなかった。
あす20日丑の刻、望月(ぼうげつ=満月)。

【略注】○思ひも入れじ=「これからは、心に深く思い入れることはやめよう。」(小)
    「もう深くはこだわるまい。」(岩)
    ○式子=悠 011 既出。


短歌写真026 百日紅

2005-08-19 02:04:00 | 短歌写真

百日紅残暑に高くなほ咲けど
はや蜻蛉の秋を告ぐるや

 蜻蛉(せいれい。とんぼ)。17日、図書館で。何枚か撮った写真を、帰宅後PCで見たら、そのうちの一枚にとんぼが飛んでいた。百日紅に近づけて、やや大きくしたまま、同一画面にした。

044 月を見てため息

2005-08-18 04:44:00 | 新古今集

■晩年(70歳ごろ没?)の歌とされる。

【略注】○ながめつつ=しみじみと見入りながら。
    ○幾夜かは見ん=あと幾夜見られることか。
    ○大輔=悠 019 既出。
【補説】評価。(小)「身の衰えの哀感」。(岩)「嘆老の歌。」(新)「老いを嘆く心」。

短歌写真025 樟の

2005-08-18 04:42:00 | 短歌写真


樟の照り葉一枚手に揉めば
香ほのかに青空へ立つ


 図書館で、きのうの撮影。樟(くすのき。楠、楠木)の葉を軽く揉むと、何ともいえない芳香(広辞苑の表現では「佳香」)が漂う。私はそれが大好きで、近くの美術館に何本も植わっている大木の下を通るときに、必ず一葉いただいている。薄茶色の新葉(若葉)も散見されたので、画面右下に比率を大きくして挿入しておいた。


043 悲しくて寂しく

2005-08-17 04:04:00 | 新古今集

■九月十三日の夜の月、と伝わるところから、名月としてみる。

【略注】○憂き身=「辛い身。悲しいことの多い身。」(小学版) 「物思いの絶えない
    この身」(岩波版)。 「この不運の身」(新潮版)。
    ○心に曇る=「雲ではなく、晴れぬ心ゆえに涙で曇る意。」(岩波版) 「哀感
    の涙で目に曇り」(小学版)。
    ○慈円=悠 002 既出。
【補説】「秋の夜の月」 この前後で使われている作品を調べてみた。(「~」部分)
    0375 人だのめなる~(俊成の娘)
    0385 しのぶの里の~(橘為中)
    0390 うらみな果てそ~(慈円)
    0403 ~やをじまの(家隆)
    0404 心に曇る~(慈円)
    0407 ~待つほど(源扶義の娘)
    0415 幾夜かは見ん~(大輔)
    0417 思ひも入れじ~(式子)

短歌写真024 太陽の

2005-08-17 04:02:00 | 短歌写真

太陽の花はアルルの画家の黄に
燃えていや増す夏の暑さよ


 「ひまわり」「ゴッホ」を陰に隠した。
 ひまわり・向日葵。sunflower(英語)。Sonnenblume(ドイツ語)。zonnebloem
(オランダ語)。tournesol(フランス語)。girasol(スペイン語)。girasole(イタリア語)。
солнцецвет(ロシア語)。どの国の言葉も、みんな「太陽の花」。
 フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh)。1853年3月30日(オラ
ンダ)~1891年1月25日(オランダ)。35歳ごろから一年ほど、フランスのアルル
地方で盛んにひまわりを描いた。ゴーガンはかつての親友を追想して、みずから
の死の前にひまわりを描き残した。