悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

俳句写真659 枝なきに

2010-03-27 07:10:00 | 俳句写真

2010-0327-yhs659
枝なきに
幹より咲ける
桜かな   悠山人

○俳句写真、詠む。
○桜の太い幹から、直接に花が咲いているのを、ときどき見かける。枝を出す余裕もない焦り。春は駆け足で来て、全速力で去る。
□俳写659 えだなきに みきよりさける さくらかな
【写真】きのう、芸術公園で。


image890 紫木蓮満開

2010-03-27 07:00:00 | images

2010-0327-yim890
title:Magnolia_in_full_blossom
yyyy/mm:2010/03
memo:木蓮が満開、と思って近づくと、すでに葉端の変色が始まっていた。木蓮の別称は紫木蓮(しもくれん)、木蘭。Magnolia quinquepeta。 「昔は<木蘭(もくらん)>と呼ばれていたこともあるが、これは花がランに似ていることに由来する。今日では、ランよりもハスの花に似ているとして<木蓮(もくれん)>と呼ばれるようになった。」(Wp.-2010年03月) 更紗木蓮(さらさもくれん)というのもあるとか。先日、スーパーマーケットの隣家で。


桜花-紀貫之

2010-03-26 00:00:00 | 名歌悠選

2010-0326-stt003 桜花-紀貫之

桜花散りぬる風のなごりには
水なき空に波ぞ立ちける  紀貫之

-古今集・巻二-

Sa-ku-ra-ba-na chi-ri-nu-ru-ka-ze-no na-go-ri-ni-ha
mi-du-na-ki-so-ra-ni na-mi-zo-ta-chi-ke-ru  KinoTsurayuki
-Kokinshuh, vol.2-


俳句写真658 おろおろと

2010-03-25 02:10:00 | 俳句写真

2010-0325-yhs658
おろおろと
白き辛夷の
咲きゐたり   悠山人

○俳句写真、詠む。
○辛夷(こぶし)。白木蓮のようにいちどきに華やかにではなく、古武士のように静かに少しずつ、という咲き方である。
¶おろおろと=見出し語「まばらに」、対応古語「おろおろと」。(三省版『逆引き古語辞典』)
□俳写658 おろおろと しろきこぶしの さきゐたり
【写真】春の草花模様は、一日ごとに変化するから、うっかり出来ない。三日前、自宅で。


俳句写真657 かがり火の

2010-03-25 02:00:00 | 俳句写真

2010-0325-yhs657
かがり火の
またも燃えたる
春弥生   悠山人

○俳句写真、詠む。
○小美術展の入口に、さまざまな花が賑わっていた。キュクラメン(通称シクラメン)の和名は「篝火花(かがりびばな)」。弥生も余すところ数日。
□俳写657 かがりびの またももえたる はるやよい
【写真】先日の撮影。花写真の場合、彩度を5%ほど上げることが多い。


短歌写真915 年年に

2010-03-24 00:20:00 | 短歌写真
2010-0324-yts915
年年に咲き急ぐらん桜花
すゑやいかにと心まどひぬ
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○染井吉野桜の開花宣言が、年年早まっている。地球史的には、かなり急速な劣化であることは、間違いない。
□短写915 としどしに さきいそぐらん さくらばな
         すゑやいかにと こころまどひぬ
【写真】先日、別宅近くで。

image888 杏の花が開く

2010-03-24 00:10:00 | images
2010-0324-yim888
title:Apricot_flowers_blossom
yyyy/mm:2010/03
memo:杏・杏子(あんず)。吟行先の隣の農家で、杏花を見る。蕾と花が混在。実は夏の、花は春の、それぞれ季語。(『広辞苑』) 先日の撮影。
【memo-杏旧作】句歌の旧作は以下。
2009-0303-yhs445 俳句写真445 蔵元に
 蔵元にうす紅色の杏かな
2007-0321-yts308 短歌写真308 桜かと
 桜かと紛ふばかりのはなやぎを
 空にひろげて杏花の咲く
【memo-夏達】goo-news で「漫画家夏達」(中国)と「Элене Гедеванишвили」(グルジア)を知り、好奇心から早速訪問する。キイ・ワードは「美人すぎる」という紹介記事。納得。

桜花-在原業平

2010-03-24 00:00:00 | 名歌悠選
2010-0324-stt002 桜花-在原業平

桜花散りかひくもれ老いらくの
来むといふなる道まがふがに  在原業平

-古今集・巻七-

Sa-ku-ra-ba-na chi-ri-ka-hi-ku-mo-re o-i-ra-ku-no
ko-mu-to-i-fu-na-ru mi-chi-ma-ga-fu-ga-ni  AriwaranoNarihira
-Kokinshuh, vol.7-

短歌写真914 もとよりは

2010-03-23 00:10:00 | 短歌写真
2010-0323-yts914
もとよりは忘れしものと言ひぬれど
忘れがたきは都なりけり
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○花は「都忘れ」。野春菊(のしゅんぎく)。東菊(あずまぎく)。Gymnaster savatieri。
¶もと(固)よりは=承久の乱で、佐渡流謫になった順徳帝の故事。
□短写914 もとよりは わすれしものと いひぬれど
        わすれがたきは みやこなりけり
【写真】先般の不思議旅で求めた鉢花。きのう、自宅で。