なぜか多くある
沖縄グスク(城)に比べ
ここ糸数城は漢字がそのまま読め
字感からも好感がもてた
ナビも「イトカズ」と一発で入力でき
沖縄本島南の糸数村落へ
小雨の降る中
狭い道をいくつか曲がり
ようやく着けば
観光地によくある駐車場も観光案内所もなく
人は誰もいない
朽ちた石碑がひとつ有るだけ・・・・
築城時期は
おそらく沖縄三山分立時代の
14世紀初めらしいが
中国の陶磁器が出土されるくらいで
詳しくはなにもわかっていない
沖縄石灰石を自然のまま積み上げた
野面積みの石垣
上部崩れたまま
南部最大のグスクは
荒れ果て昔の姿今何処
降りしきる雨も
哀れさを倍加していた
石垣のあいだから一輪
コスモスが咲いて
手の加えられてない
自然のままの心に残る
味のある城であった