Ⅰ
興味深いニュースが二つ。
●中国から正体不明の種が全世界に広がっている。
●「殺人スズメバチ」、米ワシントン州で初めて捕獲。
まず「植物の種」のほうから。
*「種(たね種子=seed)は、どれもよく似ているので見分けがつかないから、より注意が必要」、と、これらの記事群には訳注が為されていますね。一般的感覚では確かにそうなのでしょうが、種(seed)にはそれぞれ(基本的なグループごとの基本的な安定形質を保ったうえで)個性があって、ルーペなどでチェックすれば、むしろ葉とか花よりも種(species)の特定がしやすい、ということも覚えておいてください。
僕は、決して中国の味方ではありません(と言って敵とも思っていない)。その前提で。
アメリカや日本に送られてくるこの謎の種子、中国から来たもの、とほぼ特定されているようですね。中国共産党の陰謀であると。
そりゃそうでしょう。差出の記入欄には、ちゃんと「広東省深圳」となっているようだし。
しかしですね、、、もし「陰謀」なら、そんな分かり切ったことするでしょうか?
僕なら、香港の郵便局から出します。深圳から一時間もあれば行って投函して戻ってこれます。簡単です。
いくら、中国政府でも(その息がかかった国民でも)そこまでバカではないでしょう。
もっとも、一般論で言えば、“そこまでバカ”であるような気もしなくもないのですが、、、、(笑)。
それはともかく、逆に考えれば、こういうこともあり得ますね。というより、こっちのほうが、ずっと可能性が高いような気がします。
香港から、深圳の郵便局に行って投函。
これまでにも何度か書きましたが、深圳-香港のボーダーを行き来しているのは、(外国人を除けば)
そのほとんど(僕は何年間にも亘り人数をカウントし写真も多数写しています)が香港人(香港パスポート所有者)です。中国本土人の香港入境は、今でもそう簡単ではありません。逆は至って容易です。
穿った見方であることを承知で言えば、中国政府を陥れるために、香港の「民主主義・正義の味方」の自由の民が、「中国の悪行」を世界に示すべく、代わりに行っている。
日本の大衆は、「いや“正義&自由”の香港の人々は、そんなことやらんでしょう?」と思うかも知れませんが、香港デモの際は、世界のあちこちから、「警察の乱暴」の写真を搔き集めてきて、あるいは報道陣以外誰もいないところで「警察よ、私を撃たないでくれ!」といったパフォーマンスを行ったりして、内外に向けて「警察の横暴・自由のはく奪」を訴え続けているのですから、「正義」と「自由」の為には、それぐらい平気でやると思います。
まあ、真相は分からないまでも、日本の大衆の(ことにヤフコメ民の、笑)頭の単純さ加減には、呆れるしかないです。
さて、「殺人スズメバチ」すなわちオオスズメバチの記事のほうですが、、、、、。こちらは、たぶんみんなが考えているよりも、はるかに重大な「意味」が含まれているように思います。いわゆる「コロナ」問題の、すべてを象徴している。
結構大騒ぎになっているようです。それほど危険なのでしょうか?答えは、危険です。大変に危険です。サソリとかガラガラ蛇とかワニとか、、、と同列に扱っても良いほど危険だと思います(噛まれたときの状況次第では死に至る)。これまでいなかった北米大陸に、それが侵入するかも知れないのですから、騒ぎになっても、当然です。
問題はここから。この蜂は、東アジアの在来分布種です。日本においても、ネイティブです(「周日本海型」分類群、種のレベルでは、いわゆる「東亜半月弧」型)。しかも、ごく身近に棲息しています。そして(繰り返しますが)非常に危険な存在です。実際、毎年、数名の死者が出ている。
なのに、ことさら「問題視」されることはありません。(もしこれが国外から持ち込まれた生物であったなら大変な問題になるのでしょうが)「ほとんど無視されたまま」(「脅威」であることは「脅威」と認識したうえで)そのままにしておかれているのです。結果として、お互いにとって、良い結果になっているのではないか、と思います。
① 以前、何かのコラムで誰かが言っていた「“誰もが認める悪人・犯罪者”は有無を言わせず排除すべき(“善人”だけの世の中をつくる)」。
② 少し前のブログで書いた僕の夢の話。「透明人間になって裸で街中を歩いていた(そのことに気づいていなかった)」。
「コロナ」騒動は、①の状況だったのが、②になってしまった(「パンドラの箱」を開けた)ようなものかも知れません。
オオスズメバチの脅威が、差し迫った脅威にならないのは、ひとえに共存が出来ているからなのだと思います。「人間社会の役に立たない無駄な空間」が、まだあちこちに残っている。それが消えてしまった時には、、、(ヒグマ、ツキノワグマのように、、、、)。
①真っただ中にある「SARS-Co.ウイルス19」も、② (「水木しげる」さんの描く「妖怪」たちの存在などとも共通?)に戻してあげれば、、、、と僕は思うのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Ⅱ(Ⅰとは全く無関係の話題)
根本さんのこと(たまたまさっきあるコラムで読んだ)。
「潤三界」の大先輩・関根潤三さんが亡くなってから、相棒の根本睦夫さんの話題も、度々登場しますね。「毀誉褒貶」「清濁併せ呑む」という言葉は、この人のためにある言葉みたいです。
いや、僕も、この人、大好きですよ。ここまで突き抜けちゃうと、凄いと思う。全く場違いな比較ですが、三世が評価している「叶姉妹」と、“突き抜けさ”の程度が、どっか似ている。本来ならバッシングの嵐を受けそうなのに、評価絶大。(若いころの)知名度とか、数値化できる実績で考えれば、大したことないはずなのに、実際は、とてつもない仕事をしている。
この人がいなければ、間違いなく、今の日本のプロ野球界は存在していなかったでしょうね。日本プロ野球にとっては、O.N.やノムさんやナベツネ以上の功労者でしょう。
この人のエピソードで好きなのは、不謹慎極まりないのですが、亡くなる時、やってきた救急車を、「背広を来てネクタイをするまで」待たせていたため、救急処置に間に合わなかった、という、笑えない笑う話。
この記事に書かれている「監督としては全く無能だった」ことなどもそうですが、なんか、イメージに似つかわしくない「ドジ」な部分が魅力であるような気がします。
実際に氏が「稀代の寝技師」「球界のラスボス的存在」であったことや、堤(弟)氏の穣贅な資金が背景にあることも事実には違いないでしょうが、例えば、日本中の高校の野球部を片っ端から挨拶しに回ったなど、あらゆるところに繋がりを築いた、こまめさ、それに加え、むしろ「裏技」とは逆の「単刀直入」さ(ドジな部分を伴った、いわば「ノー天気」な実行力)が、数々の成果を齎してきたのだと思います。
僕とは正反対で、、、。いまさら遅いでしょうけれど、少しは見習わなきゃ、と思いもあります。
・・・・・・・・・・
Ⅲ
三世とTV電話始めます。昨日、3000円でヨドバシカメラのスタッフにセットしてもらいました。とても親切な方で、「クラウドファンディングに微力ながら協力します」と言ってくれました(でもまだ始まってるかどうかも、どうやってチェックすればいいのかも知らない)。読者の方々も、よろしくお願いしますね。
で、「テレビ電話」、何の意味があるのか?と思うのですが、三世によれば小遣い稼ぎになる、ということらしいのです。まあ、信用はしていないのだけれど、銀器強盗やオレオレ詐欺よりはマシでしょう。
読者の方で、参加したいという人いれば、連絡くださいね。