青山潤三の世界・あや子版

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苦麦菜(断片)、そのほか【翁源紀行(part)】

2013-06-19 20:51:59 | 

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広東省詔関市翁源県貴聯ほか2013.6.4~13


ジョウザンDichroa febrifuga(アジサイ科Family Hydrangeaceae)。広東/江西省境2013.6.5。野生アジサイ“繡球花”の一種。でも僕が探しているのとは別の種。貴聯周辺の山中でごく普遍的に見られる。


ボタンクサギ“玉叶金花”Clerodendrum bungei  (クマツヅラ科F amilyVerbenaceae) 。広東/江西省境
2013.6.5。一見アジサイそっくりに見える、モニカも自分の携帯で撮影してきて、「これがジュンゾウの探している花ではないの?」と。ガッカリさせるのは可哀想だったけれど、仕方がない。


テンニンカ“桃金娘”Rhodomyrtus tomentosa(フトモモ科Family Myrtaceae)。2013.6.4貴聯。この一帯の山野に非常に多く、少し離れた位置からはツツジ・シャクナゲの一種に見える。熱帯果樹グアバの仲間、野生か帰化種かは不明(たぶん後者)。日本では屋久島付近から位南に野生種のアデク、栽培逸出種のフトモモが生育、いずれも果実を食することが出来、モニカによるとこの“桃金娘”の実も大変に美味しいとのこと。


ノボタン科の一種。2013.6.12貴聯。めんどうくさい(眠くて仕方がない)ので以下種名や学名を調べるのはパス。この一帯に非常多い花。モニカによると、この花の実も美味しく食べられるとのこと。ともかく熱帯各地はノボタン科の天国。屋久島ではヒメノボタンに北限種のハシカンボクとミヤマハシカンボク。


フヨウ(アオイ科)の一種。2013.6.12貴聯。南西諸島に自生するサキシマフヨウと異なり、花の色が一様に濃い。僕のフィールドのひとつに広西壮族自治区北端(湖南省との省境)の芙蓉村があり、同名の村はこの広東省詔関市翁源県にも存在する。自生か栽培かは不明。おそらく自生の群落から選抜して栽培しているのではないかと思われる。


キンゴジカ(アオイ科)またはその近縁種。2013.6.4貴聯。極小の花をつける草本(あるいは草本的小潅木?)で、拡大して花を見ると、ハイビスカスやフヨウの仲間であることがよく分かる。


ボンテンカ(アオイ科)またはその近縁種。2013.6.4貴聯。やはり極小の花をつける“ミニチュア野生ハイビスカス”。前種共々屋久島の低地帯で見慣れた花で、中国南部では各地の人里で最も多く見られる花のひとつ。


ミゾカクシ(キキョウ科)。2013.6.12貴聯。水田や湿性地の代表的雑草。モニカの案内で、痛い足を引きずって、山の奥に分け入って行った。ミカン畑。20年近く前、この辺りにモニカ達が住んでいた小屋があったとのこと。一生懸命探したのだけれど、場所を特定することはできなかった。その時に撮影した一枚。


ムラサキシキブの仲間(クマツヅラ科)。2013.6.12貴聯。


野生コンニャク?(サトイモ科)。2013.6.4貴聯。


ツリフネソウの一種(ツリフネソウ科)。2013.6.12貴聯。日本には3種しか自生しないが、中国には非常に多くの種が分布している。ちなみに園芸植物として著名な“鳳仙花”も同じ仲間。


マンリョウの近縁種(サクラソウ科)。2013.6.13貴聯。小さな花だが拡大してみるととてもチャーミング。


サルトリイバラの一種の葉(シオデ科)。2013.6.13貴聯。

ここから苦麦菜の話題です。








苦麦菜(キク科タンポポ連)。2013.6.4貴聯。おばさんたちの話だと、葉の広いのも細いのも全て苦麦菜。この辺りでは麦菜と言えば苦麦菜を指し、油麦菜のほうは冬を中心とした季節に栽培する由。


苦麦菜。2013.6.5貴聯。






バスターミナルからホテルに向かう300mほどの道、僅か1分間に6人、苦麦菜を買って持ち帰る市民とすれ違った。いかに普及しているかということがよく分かる。2013.6.5 翁源(龍仙)。


夜食にホテルで食べた、生菜(レタス)の入った卵ラーメン8.5元(日本円約140円)。これが大変に美味(インスタントラーメンぽい麺が最高に美味しい)。苦麦菜入りはあるか?と聞いたら、明日朝なら可能と。2013.6.11 翁源(龍仙)。


ということで翌朝、苦麦菜卵ラーメンを。値段が2元(約35円)高い。その理由は麺が高級であるからとのこと。これが頗る不味かった。苦麦菜も少しシコシコし過ぎ。2013.6.11 翁源(龍仙)。


その前に間違えて持ってきた生菜と苦麦菜のセット。バスの時間が迫っていたので「頼んだのはラーメン」と食べずに下げてもらった。料金には含まれていなかったので悪いことをした、こちらを食べておけば良かったと後悔。2013.6.12 翁源(龍仙)。


モニカの行きつけの食堂で彼女が頼んだ夕食。それが苦麦菜入りの丼。あわててカメラを取りに、再び激痛の始まり出した足を引きずりつつホテルを往復。これが抜群に美味しかった。値段はたぶん100円ちょっと。2013.6.13 翁源(龍仙)。


モニカと故郷の山を散策中に遭遇した、野生苦麦菜、すなわちアキノノゲシと思しき若年株。モニカも野生苦麦菜の意見に同意。2013.6.12貴聯。




翌日、ほぼ同じ場所で、花をつけた塔立ち株を発見。若年株とは相当に雰囲気が異なり、本当に同一種なのかどうかは不明。花は、確かにアキノノゲシだと思うのだが、幾分小型で、舌状花の数も大分少ないように思える。後で以前に写した写真と比較したら、苦麦菜では20枚前後、日本のアキノノゲシでは15枚前後、この2つの株の頭花は10枚前後だった。2013.6.13貴聯。




葉の印象は、苦麦菜ともアキノノゲシとも大分異なるように思うのだけれど、、、。2013.6.13貴聯。








頭花は小振りで舌状花の数が少ないとはいえ、確かにアキノノゲシ。2013.6.13貴聯。


冠毛を持ち帰って種子を撮影。楕円の概形、中央の溝、周囲の翼、確かに苦麦菜やアキノノゲシのそれと相同である。2013.6.13貴聯。




ついでに、同じアキノノゲシ属の野生植物、ムラサキニガナ。同属の、レタス(≒油麦菜)、アキノノゲシ(≒苦麦菜)などに比べて、頭花は著しく小さい。ちなみに、3者をそれぞれ別属とする見解もある。広東/江西省境2013.6.5。


口座番号 三井住友銀行 大船支店 普通口座6981197 アオヤマジュンゾウ

お問い合わせ
mail jaoyama10□yahoo.co.jp (□を@に変えて)



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