読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。
【Ⅰ】
マスクは、なぜ必要なのですか?
【Ⅱ】
「沖縄に対する日本」
「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」
の違いを教えて下さい。
*毎回(リンドウの項目奇数回)のブログ記事の冒頭に、この質問を繰り返し続けることにします。
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フデリンドウGentiana zollingeri 長崎県佐世保市 2016.4.13 Photo by Fumiko Hanaoka
この「青山潤三の世界・あや子版」を、長い間に渡り無報酬で管理してくださっているあや子さんは、ご本人も、素晴らしいネイチャー・フォト・ブログ(佐世保の自然)を、長い間発表し続けられています。
あやこさんのブログ (ameblo.jp)
日本の自然(南西諸島を除く)から遠ざかって、もう20年が経つ僕からすれば、くらべものにならないほど充実した、クオリティの高い内容です。守備範囲も、動物(含む昆虫)・植物を問わず、広域に亘っています。
それで、きっと「リンドウ」の写真もお持ちだろうと、(中国南西部には近縁種も含めて分布しないらしい)日本産のリンドウを紹介させて頂くべく、写真をお借りするつもりでいました。
ところが、「リンドウ」の写真は持っていない、というご返事。いや、なんとなくそう思っていた。先にも書いたように、リンドウの分布はかなり限られているのです。あや子さんほど、身近な様々な野生生物に目を向けている方が出会っていない、ということは、そのこと(地域によっては分布が限られている)を示唆しているように思います。
「リンドウはないけれど、ハルリンドウかフデリンドウならあります、でも、どちらの種か判別できません」と、それらの写真を送って頂きました。
この二種の区分は意外に難しいのです。僕も自信がない。
でもまあ、一応これまでの知識でもって、「フデリンドウ」と即答はしておきました。
繰り返し言ってきたことだけれど、僕は、蝶と蝉、それに植物では野生アジサイについてだけは(自分の脚と目と頭でもって一から調べているので)分類や同定に自信を持っていますが、それ以外に関しては、呆れるほど無知無学なのです。
その僕の貧弱な知識では、「ハルリンドウは花冠が平開、フデリンドウはやや筒状」「ハルリンドウは顕著なロゼットを持ち、フデリンドウはロゼット葉を生じない」「ハルリンドウは一茎に一花、フデリンドウは複数花が密生する」(それと「九州でのハルリンドウの分布は、かなり限られる」)といった、うろ覚えの区別点。
それに照らし合わせれば、(根生葉なのか大きめの茎葉なのか判断に迷ったりはしますが)概ねフデリンドウで間違いないと思います。でも、やっぱり自信がなくなってきた、、、。
ということで、改めていろいろと調べてみました。その途上で、フデリンドウとハルリンドウには、もっと決定的な、というか根本的な相違点があることに気付きました(むろん知ってる人は知ってるのでしょうけれど)。
僕のブログで、リンドウの話題を取り上げた“最初のきっかけ”に戻ることになります。「雄性先熟」の話です。
僕が撮影した写真や「中国植物志」の記述(120種!)を、もう少し詳しく調べなければなりません。ちょっと時間がかかりそうです。
一応、次の回で詳しく説明する予定です。
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以下、あや子さんが送ってくださった、日本のフデリンドウ(たぶん)の写真を紹介しておきます。種Gentiana zollingeri(中国名は日本名と同じ“筆竜胆”)としての分布域は、日本(模式標本産地)および日本海対岸地域から中国東北部~東部~中部の低山帯(南部や四川・雲南には分布を欠く)。ちなみにハルリンドウは日本固有種、大陸部での姉妹種については、これから調べます。
フデリンドウGentiana zollingeri 長崎県佐世保市2020.4.30 Photo by Fumiko Hanaoka
フデリンドウGentiana zollingeri 長崎県佐世保市2019.4.7 Photo by Fumiko Hanaoka
フデリンドウGentiana zollingeri 長崎県佐世保市2018.4.26 Photo by Fumiko Hanaoka
フデリンドウGentiana zollingeri 長崎県佐世保市2017.4.25 Photo by Fumiko Hanaoka
フデリンドウGentiana zollingeri 長崎県佐世保市2016.4.16 Photo by Fumiko Hanaoka
フデリンドウGentiana zollingeri 長崎県佐世保市2012.4.13 Photo by Fumiko Hanaoka