とりあえず、ここ数日溜まっている写真をアップしておきます(「緑の森“ハンノキの木”」ポイントの事と、各種産卵行動については次回ブログで紹介予定)。
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ミドリシジミ(今年45種目の撮影種、去年アパートの近くで撮影した3種を含めれば通算48種目)雌。15:34(2021.6.14)。
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ミドリシジミ雌。16:33(2021.6.14)*上写真のちょうど一時間後。
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アカシジミ(46種目、通算49種目)。14:12(2021.6.14)。
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アカシジミ。15:20(2021.6.14)。
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アカシジミ。13:31(2021.6.15)。
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アカシジミ。15:04(2021.6.15)。
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アカシジミ。15:06(2021.6.15)。
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ベニシジミ。15:47(2021.6.15)。第二化(少しだけ黒い鱗粉が出現)雄。
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ベニシジミ。15:48(2021.6.15)。雄のすぐ横にいた雌。第二化だけれど黒鱗は未発達。
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ベニシジミ。15:47(2021.6.15)。たぶん産卵に来た個体(産卵行動は確認できなかった)。
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ベニシジミ。15:51(2021.6.15)。ユーラシア大陸温帯域広域分布種ですが、その実態は思いのほか複雑です。
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ベニシジミ。15:51(2021.6.15)。
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イチモンジチョウ。15:04(2021.6.14)。ユーラシア大陸温帯域広域分布種です(中国では北部に分布し、長江以南ではナガサキイチモンジに置き換わる)。
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ミスジチョウ。12:41(2021.6.15)。首都圏で増えているようです。僕が若い頃は、非常な希少種でした。もっとも、最普通種のコミスジ(ユーラシア大陸広域分布)には「コ」が付き、ミスジチョウ(日本海周縁分布)には何にもつかない。ということは、更に以前には、コミスジ以上に「普通種」だったのかも知れません。分布の増減には、食樹のカエデ類の植栽の推移が関係しているように思われます。
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クロコノマチョウ(47種目、通算50種目)。16:20(2021.6.14)。以前に紹介した(たぶん)越冬個体はウスイロコノマチョウと同定しましたが、今回はクロコノマチョウ(新世代)と同定しておきます。やはり近年分布を拡散しています。どちらかと言えば「暖地性の種」ですが、「南方系の種」ではありません。ナガサキアゲハやクマゼミの場合同様に、「温暖化」で分布を広げているわけではありません。
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キタテハ。15:37(2021.6.14)。他に近縁な(姉妹)種が存在しない「東アジア固有種」(よく似たシータテハとは、類縁的にかなり隔たります)。同様に「東アジア固有種」のアゲハチョウ(周極分布のキアゲハ類とは類縁が隔たる)ともども、日本における分布の成り立ちに興味が持たれます。
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キチョウ(キタキチョウ)。13:17(2021.6.15)。「夏型」(新世代)には違いないのですが、「第一化」なのか「第二化」なのかは、、、、よく分からない。
以上、狭山丘陵西端の“緑の森”。以下は、青梅霞丘陵。
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キチョウ。14:18(2021.6.16)。キチョウの分類は(アカシジミの分類などとも同じく)「キタキチョウ」と「ミナミキチョウ」に分けることで“答えが出た”わけではありません。実態は非常に複雑です。それらの話については、また改めての機会に行うことにしましょう。
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ヒメウラナミジャノメ。12:03(2021.6.16)。4月はじめから、途切れることなく姿が見られます。世代の区切りが無く、だらだらと発生しているのかも知れません。なお、和名の頭に何も付かない「ウラナミジャノメ」のほうは、現在の日本の大多数の地では、絶滅寸前の希少種です。なぜに、日本における「最普通種」の一つと言ってよい「ヒメウラナミジャノメ」に「ヒメ」が付き(別に小さいわけではない)、希少種の「ウラナミジャノメ」に何も付かないのか?中国大陸では、ヒメウラナミジャノメ(広義)よりもウラナミジャノメ(広義)のほうが、より普遍的に分布していることに、そのヒントがありそうです。
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ツバメシジミ。10:01(2021.6.16)。北半球温帯広域分布種。この分布パターンの種の日本産の成り立ちについては、改めて考察する必要がありそうです。
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ツバメシジミ。10:04(2021.6.16)。雨中での撮影。
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ツバメシジミ。10:06(2021.6.16)。
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ツバメシジミ。10:09(2021.6.16)。
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キマダラセセリ(48種目、通算51種目)。12:08(2021.6.16)。以前ヒメキマダラセセリを数多く見た「ウグイスの谷」で。暖地性の種とされています(属としては熱帯アジアに繁栄)、一応日本固有種です。
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キマダラセセリ。12:09(2021.6.16)。
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キマダラセセリ。12:09(2021.6.16)。
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ヒメキマダラセセリ。12:13(2021.6.16)。“本物の”キマダラセセリが飛び去ったあと、同じ場所にヒメキマダラセセリがやってきました。もしかしたらまた誤認したのかな?と思ったのだけれど、写真をチェックしたら、やっぱり「キマダラセセリ」と「ヒメキマダラセセリ」でした。偶然同じところに2種いたのです。ちなみに「ネッタイアカセセリ」はアカセセリの仲間ではなくキマダラセセリの仲間。一方、ヒメキマダラセセリは、主に北半球の冷温帯域に繁栄するアカセセリの仲間です。ただしヒメキマダラセセリは東アジア固有種(“アサヒナキマダラセセリ”の名で呼ばれる八重山のウスバキマダラセセリも同様)。