注)ネタバレを含む。
長かった。始めてからクリアするまでに半年以上かかってしまった。通常の逆転裁判シリーズに比べてテンポが悪い。一話あたりに時間がかかる。チュートリアル回である第一話ですら長い。文字送りのスピードが自分が読むスピードより遅いのが地味にストレス。
反帝国主義で王政反対派の自分には辛いところがところどころあった。そもそも主人公が大日本帝国の人だし、イギリスの裁判では「女王陛下の名のもとに」って言葉が何度も繰り返されて聞くたびに心がザワザワした。クライマックスでは、何人もの司法関係者の意見を差し置いて国王一人の権限で全てが覆される。たとえその国王の判断が正しいものだったとしても、なんだかな。
亜双義はパッケージに結構デカく描かれているのと、イギリスに行く目的が語られないまま退場してしまったので、実は生きていて再登場するんだろうなと思っていたら、やっぱり。
プロフェッサーの正体は、2の第三話の時点でバンジークス兄じゃないかと思っていたので、亜双義父だったと聞いて意外だな、と思った。思ったら最終話で再どんでん返しがあり、結局最初に予想した通りになった。
ヴォルテックスが黒幕だったのも、やっぱりって感じ。ビジュアルやパッケージイラストでの立ち位置も怪しさ120%だったので。
意外だったのは慈獄判事。いつものサイバンチョ枠だと思ってたので完全にノーマークだった。あとスーツ姿の立ち絵で現れたとき、本気で誰だかわからなかった。
逆に、疑ってたのに最後まで味方だったのは御琴羽教授。第1話での登場時からメチャクチャ怪しいと思ってたし、バンジークスが恨んでいるのはこの人だと思ってたので、ここは騙された。
良かったところはキャラクターがヌルヌル動くこと。それがテンポの悪さの要因にもなっている気はするので諸刃の剣ではあるが。
登場人物それぞれのキャラもしっかり立っていて魅力があると思うし、ストーリー自体は面白い。でももう少しサクサク進められるようにして欲しかった。ボリュームがあるって必ずしもいいことばかりじゃないんだな、っていうのをこのゲームをやっていてものすごく感じた。あと国王頼みの解決方法には大分興ざめしたので、もう少し別の方法を考えてほしかったな。