熱血お芝居マンガとして見ていたんだが、最後でベッタベタな恋愛物になってしまった。そんな予感はしていたけど、なってほしくはなかった展開。いや、恋愛展開になるだろうなとは思ったけど、ここまで恋愛一色になるとは思わなかったかな。
いつも偉そうで誰に対しても上から目線のアクトが、なりのことになると全く余裕がなくなってオタオタしたりするのが可愛い……とは思えなかった。私の好きだったアクトはいなくなってしまった。可愛い女の子が近くにいても全然意識しなくて、芝居のことばっかり考えてるようなところが良かったのに。
せめて相手が天央ちゃんだったらな。なりだとロリコンっぽく思えてしまって。まだ20歳とは言え高校一年生と成人っていうのがなんか嫌だ。話を数年すっ飛ばして、なりがせめて18歳以上、欲を言えば20歳以上になってからにしてくれたら印象も大分違ったのに。
ホテルの件も少し引っかかる。泊まることになったのは大雪のせいで、ホテルで何もなかったとなんではっきり言わないんだ。成人が未成年をホテルに連れ込んでなんかしたらそりゃ倫理的に問題あるだろ。どうしてアクトの周りの人たちは誰もそう思っていないんだろう。
ライバルキャラとして出てきたであろう鎌ヶ谷の掘り下げがあまりないまま終わってしまったような気がする点も少し残念。鎌ヶ谷を特別推していたわけでもないけど、ライバル対決ってベタでも結構好きなんだ。そういうのがあんまり見られなかったなと。
多分作者は鳳也がお気に入りだったのかな。知らんけど、そんな気がする。
ラストの展開は、世界的アニメ会社からオファーを受け、その映画がたまたまアクトのいたアニ研のアニメに触発されたもので、相手役はなりで、それが大ヒット。話が出来すぎてるし、無理やりまとめた感があるし、ちょっと白けた。養成所時代とか、最初の頃は本当に面白かったので尻すぼみ感があったな。