現代日本語百科   けふも  お元気ですか

gooブログはじめました!日本語百科です。
現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

思い出せば15年前 南京滞在

2018-09-16 | 木瓜日記
ブログをひらいて、振り返ってみて、南京は2004年には、春と秋に出かけている。その春の記事を、滞在について書いている。インターネットの遠隔講義を実験するためのものだった。いまから考えると、その実験はウエブカメラのチャットとなって、いわゆるテレビ電話として可能なことである。いち早く大学間の交流協定を使っての実践を考えたのが、授業交流であった。衛星通信と大げさなことをしなくとも個人研究でできることはあると、研究室と機関を結ぶという、コミュニケーションの大それたことをいとこともなげにすることであった。それは、その可能性を証明した。その当時のブロードバンドで問題点を音声通信にあることを見出した。高速大容量は映像のこととだけ思われて、それをパケットにすることで実現できたころである。それでは音声は何が難しかったか。音声回線のために通信をつなぐ、その時間であった。長さもそうであるが、回線が込み合う時間帯にはつなぎっぱなしはできなかったのである。その障壁は高くも固くもなんともないのだが、回線利用の契約条項によることであった。面白いことがわかったのであった。 . . . 本文を読む

日本語教育の語彙35 学習用の漢字語彙

2018-09-15 | 日本語教育
日本語学習の困難は文字にある。それは平仮名を習得して片仮名をかき分けてt漢字を用いるかという表記にある。日本語を習得してローマ字だけで書くには困難は個人差によるがそれほどない。言葉の学習はともなって文字学習が可能だからである。漢字を中国音のピンインで書く、その習得は中国語会話に顕著にあらわれる。しかし、漢字を読めるようになったとして、やはり、その文字を写すのは、非漢字圏学習者にとっては大変なことである。翻って日本語が難しいのは、そのことを思えば比とならない。日本語の語彙に、漢字語彙、カタカナ語彙、平仮名語彙というグループ分けをするなら、それだけで語彙習得の困難なことがわかる。語彙を習得することが、日本語学習の中級の目標の一つとなる。漢字を仮名文字で表記できれば、ワープロの変換をすることで、書くことの訓練は大きく変化した。そのベースにあるのは常用漢字の音訓を学習すれば可能なことになった。 . . . 本文を読む

日本語論105  語言

2018-09-15 | 現代日本語百科2025
日本語は、日本と書いて、やまと と、読ませていたことから考えれば、ヤマトにあたる、倭、和 であったのだから、それは和語と書くことと同じである。日本語というようになる前には、和語としてあった。その和語と書いて和字と同じように用いる、渡来した文献を翻訳することばであった。その和語に国語を当てて国字というように、おなじような用法があったのであるが、近代になって意識されたのは国家に用いる言語のこと、中央語の必要性であった。国家語とも言い得る言語の改革は国語を生み出して、日本語という名称にはならなかった。しかし翻訳対象の言語としては和字和語から日本語というような言い方をした。さて、そこで和語、日本語、となる、その語とはどういう捉え方をしてきたものであろうか。言語の語という使い方は、言 語 それぞれがどういうのか、言っていたのか、ということである。日文、日語、となる、その文、語についての、和語にする議論がない。いう かたる はなす しゃべる のべる とく このそれぞれは、何がどう違うのか。日本語の語をとらえる。 . . . 本文を読む

南京行き

2018-09-15 | 木瓜日記
関空の運航が再開されたというニュース。関空からのチケットを購入せずによかったというわけだが、南京の出張が連休明けであるから、あわただしい。18日朝の8時55分発、帰りは25日になる。連休という行楽をはさんで、さて、何回目の中国南京市になるか、2002年からこの時期に出張が入って、毎年ではないが、日記を覗けば、2003、2004、2005、2007、2008、2010、続けて、2011年には、予定をしてキャンセルをしている。このときはそれどころではなかったのであったが、取りやめにして、それから、この出張は学部の編成替えで海外研修をしないことになる。2014年春に南京に行ってからのことか。南京林業大学日語科、講演 文学の影響 2018-03-29 15:46:48 | まさごと . . . 本文を読む

日本語教育の語彙34 基本学習語彙

2018-09-14 | 日本語教育
日本語能力試験の語彙力を判定するのに、学習する語を選定した。それは学習する対象である教科書によって集計をしたものであった。それは試験制度が変わって、旧試験のレベルとされた。新語彙の前の旧試験のレベル語彙はどうなっていたか。資料を求めると、学習語彙の選定が学習基本語彙の考え方でおこなわれているのが分かる。 . . . 本文を読む

日本語論104 

2018-09-14 | 現代日本語百科2025
日本の読みを、にっぽん にほん このふたつで読み分けることを議論して、それを決することができないことを、日本語そのものの特殊性と考える向きがある。さらにこれを、やまと と読むと言い出すと、たちまちに、日本語の本質が現れることになる。やまと にも、倭、和、大和 の表記があるからである。日本語の事実をそのままに認めると、現在、わたしたちにあるのは、日本という、この表記が標準となるということである。読みを決める歴史経緯にふれて、音韻上の唇音の捉え方がある。ハ行の転呼、唇音退化の交代、時代をさかのぼれば、軟口蓋の閉鎖と声門の摩擦音の日本語での現れ方であるが、漢字発音に影響して音韻が整えられた傾向は、ニフォン 二ホン ニッポン に、見ることになる。 . . . 本文を読む

中国の思い出は

2018-09-14 | ほんとうのところは
中国の渡航は1984年北京、天津、そして2003年から南京となった。訪れたのは上海、大連、長春、洛陽、西安と挙げていくと、中原を境にして北と南に、2003年をもってわかれる。34年の長きに、その回数を同様に見る。2011年に5年の中断があって、そのあとには事情が変わってくる。それは、北京語言大学、南開大学、天津大学、南京師範大学と交流して、いまは南京林業大学と往来がある。 . . . 本文を読む

電子チケット

2018-09-14 | 木瓜日記
航空券が手元にない、電子チケットである。購入はひと月も前にしているが、代理店経由ではない、中国で発行された飛行機会社の電子客票行程単がある。ネット経由で送られて、それを所持しているが、プリントアウトをしなくても、それでカウンターに行けば手続きができるということなのかと、問い合わせてみて、その旅券番号が違っているから、というのは、有効残の期間で更新をしているために、番号が変わったから、それを修正するかどうかということを聞いている。 . . . 本文を読む

日本語教育の語彙33 基本語彙

2018-09-13 | 日本語教育
基本語彙の概念を語彙論は新たにした。基本と基礎の区別は分かちがたい。いずれが基礎で、基本であるか、漢字の語を以て示すものには、そのいしずえと、もとになるものと、意味内容をとらえることが必要である。日本語基礎語彙、日本語基本語彙、日本語教育ではこの区別を立てることが望まれた。語彙論によれば、基本語彙は語の集合において出現率の高い、頻度順位でその語の集合を覆うことのできる広さをとらえて、高頻度後の上位を基本とした。したがって、基礎語のそれはカバー率の語数となる。上位の1000語を選出することは、語彙調査で得られた語の項目を、資料として有効に使うことができる。基本語がそうして決まれば、その後の集合において資料とともに重要単語となるわけである。学習に応用するためには、基本語彙が基礎語彙となる。そこで、基礎語彙は学習上に設定される。なにを基礎とするかは言語学習の教育の場面で教師が選定することができる。 . . . 本文を読む

日本語論103 親縁語に

2018-09-13 | 現代日本語百科2025
日本語の特徴を挙げて言語系統論に挙げるウラル・アルタイ語説は仮説にとどまった。それが、証明されることがないという結果であったのは、比較言語学からすれば、言語間の音韻対応の明証が明らかにされなかった、確実なものとはいえないということであった。特徴とするいくつかの項目が、打ち消し文による共通性を挙げてのことで、否定されるものの共有はないというわけである。言語系統論派比較言語の手法であるから、日本語に比較するものを挙げればそれは記録として7世紀また8世紀をさかのぼるものがない。とりわけ音韻の法則を見出すには資料がないということになるので、日本語の言語形成にかかわる大陸、朝鮮半島経由をまずとらえることであった。しかし、言うってみると山越えだけでなく、海渡りにも民族移入の可能性があったわけであるから、北方、南方とその系統論の議論が行われることになる。音声の言語として見るためには、文字の言語としての歴史経緯で、音韻に子音と母音で単純な構成が民族の言語としてつくられたのだから、その時間の経過をみれば、日本語に祖語を求めることと、親縁語を設定することが言語の捉え方になる。 . . . 本文を読む