温暖化でゴア氏と意見交換 オバマ氏
オバマ次期米大統領は9日、ノーベル平和賞受賞者のゴア前副大統領と地球温暖化やエネルギー問題についてシカゴで意見交換し、「対策の遅れや温暖化否定の時期は終わった」とブッシュ政権からの決別を強調した。経済危機で温暖化対策が遅れるという懸念をぬぐい去る狙いとみられるが、会談後の記者会見は地元イリノイ州知事の汚職の釈明で始まるなど、温暖化に取り組むアピールは不調に終わった。
会談にはバイデン次期副大統領も同席、ゴア氏から対策推進による経済活性化や雇用創出のアイデアを聞いたという。オバマ氏は「現状を問題ととらえるだけでなく、経済をより強くし、海外の石油から脱却する機会ととらえたい」と語った。
ゴア氏は、オバマ氏がクリントン氏を破り民主党の大統領候補に決まった後に支持を表明。米メディアによると、ゴア氏を閣僚など重要ポストに起用するとの見方も以前はあったが、ゴア氏は政権外からの支援を望んでいるとされる。(共同)