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水戸の蔵棟木にかかれた模様(8)

2022-03-16 09:25:55 | 水戸

 一つの文字と記号を組み合わせた屋号はいろいろあるようです。そうした屋号をつけた「棟木の模様」を選んでみました。今のところ水戸では、記号に、ヤマ、カネ、マルが見られました。全部で10軒ですが、その内、ヤマが6軒、カネが3軒、マルが1軒で、「棟木の模様」ではヤマ派が多いようです。

 

ヤマ(元吉田町)
 ヤマに「や」の字です。ヤマの下方を太くしたり、文字の形に力を入れたようで、なかなかよい出来具合です。正面が長方形ですが、これは少数派のようです。

 

出ヤマ(圷大野)
 ヤマの屈折部を左右それぞれ少し曲げて、曲げた部分を上側で交差させる形にしたのを出ヤマというそうですが、それに漢字の「忠」を組み合わせています。この家初代の名前の一字をとったのでしょうか。

 

入ヤマ(大場町)
 ヤマの屈折部を左右それぞれ少し曲げて、曲げた部分を下側で交差させる形を入(いり)ヤマというようです。下の文字は「勝」です。正面の形が、上を丸くして、下を直線にした六角のようになっていますが、よく見るスタイルのようです。

 

マル(開江町)
 マルの中に片仮名の「サ」が入っています。正面が面取りしたような八角形をしていますが、これもよく見る形です。上にある出ヤマの蔵も同じスタイルです。

 

カネ(青柳町)
 L形をしている曲尺(かねじゃく)の形から、この記号をカネというようです。正面を正方形にして、地を赤くしているのは珍しいようです。

水戸の蔵棟木にかかれた模様(7)

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