ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の伝説(10)

2022-03-31 19:44:24 | 水戸

 西の遠い国に大金持ちがあったそうですが、その息子が道楽者で勘当され、六反田で行き倒れしたそうです。その後、村では大病する人が出たり、思わぬ死に方をする人が出たりしたため、占ってもらうと成仏できない人がいるせいだということになったそうです。調べたところ行き倒れがあったことが分かり、石仏を立てて供養したそうです。写真の石仏が、新しくなってはいるようですが、それのようです。六地蔵寺近くです。

 

 川又町の篠平にあった薬師堂で、節分に豆を蒔いたところ、お薬師さまの目に豆が入り目がつぶれてしまったそうです。その年、篠平坪でも目が見えなくなる人が出たために、お薬師さまのたたりだという話が広がったそうです。そのためにそれ以後は、坪中で豆まきをしなくなったそうです。

 

 佐竹氏が、秋田に移封になったとき、水戸領内の金と銀が、大きな牛となって、殿様の後について行ってしまったそうです。それで、水戸では以後、金銀が採れなくなったそうです。佐竹氏には転封に伴ういろいろな伝説があるようです。

 

 田野町の台坪から開江に通じる道筋に、全隈(またぐま)方面に抜ける長さ1kmくらいの山道があるそうです。これは、徳川光圀の頃、水戸藩内の米を現金欲しさに他領に運び出すための道で、泥棒道といわれたそうです。当時は他領に移出するのが禁じられていたそうです。

 

 月夜の晩にタヌキが並木の松に登り、月に化けることがあるそうです。そうしたときには、大きな月が二つ並んで、あたりはたいへん明るく見えるそうです。そういうときは、木の下に蛇の目傘を並べておくと、タヌキは木から降りることができなくなり、捕まえることができるそうです。下大野の伝説だそうです。

水戸の伝説(9)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする