櫟炭(森林公園自然環境活用センター 全隈町1416-1)
切り口がきれいな櫟(クヌギ)を焼いた炭だそうです。森林公園に行っても見る人のほとんどいなそうな、自然環境センターの奥の方に展示されていました。このほかに、楢(ナラ)、樫(カシ)炭の切断面が比較できるように並べられていました。
ウバメガシ(水戸市役所 中央1-4-1)
ウバメガシは、備長炭(びんちょうたん)という良質な炭になるそうです。備長炭は、高温で焼成して、釜から出して急冷させてつくる、炭素ほぼ100%の、煙による雑味がつかない炭だそうです。ウバメガシが水戸市役所に生垣に仕立てられていました。見た感じは、こんな木があの有名な備長炭の原木なのかといったところです。ウバメガシの自生北限は千葉県あたりのようです。
炭入れ(大塚農民館 大塚町1223-2)
夕顔か瓢箪で作ったのでしょうか、少し変わった炭入れが大塚農民館に展示されていました。少し前の時代までは、どこの家庭にも炭入れはあったのでしょうが、今はその言葉も廃語になっているようです。普通は、とっての付いた長方形の木箱だったと思います。
炭化米(埋蔵文化財センター 塩崎町1064-1)
渡里町(わたりちょう)長者山地区はかつての官衙(かんが 官庁)跡だそうで、古くから炭化米が出土していたそうです。官衙の正倉院(米穀や調布などを保管する倉)跡だろうとのことです。火災にあって焼けた米なのでしょう。この色具合だと、ひょっとすると食べられるのでは。もっとよく調べれば、米以外のいろいろな炭化されたものが見つかるかもしれませんね。一盛長者伝説よりさらに前の時代のことです
墨壺(鍛冶屋 中屋平治刃物店 本町3-19-1)
大工道具のうちで、装飾が施されていて、形も面白い、墨を含ませた糸で直線を引く道具だそうです。以前はその黒い線をつける墨の材料は炭だったのでしょう。鍛冶屋でも使われていたようで、老舗のウィンドウに展示されていました。写真では、墨付けする糸がついていないようです。