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水戸の見て歩き

水戸の難読地名(17)

2024-04-04 20:54:34 | 水戸


 今までご紹介してきた小字(こあざ)の難読地名の多くは、「改訂水戸の町名」にあるものですが、今回は、この本の出版(昭和60年)後に水戸市と合併(平成4年)した常澄村の村史にある小字地名です。常澄村史地誌編は、常澄村が水戸市と合併した2年後の平成6年に出版されたようです。写真は常澄村史地誌編の表紙です。

 

大成(だいじょう)
 埼玉県に大成(おおなり)町、北海道に大成(たいせい)町、愛媛県上浮穴郡久万高原町に大成 (おおなる)などがあるようですが、「だいじょう」という読み方は珍しいようです。かつての大字(おおあざ)・下大野にあった小字だそうです。

 

大夫内(たよじ)
 大夫(たいふ、たゆう)という文字にこだわるなら、位が高い人物や豪農にかかわる名前か、獅子舞などの神楽に関係した名前なのでしょうか。「たけうち」ともよばれたようです。かつての大字(おおあざ)・小泉にあった小字だそうです。

 

横割(よこっぱり)
 「よこわり」という言い方が、水戸方言に多い撥音便化(はつおんびんか)して、「よこっぱり」となったのでしょうか。でも普通、このようには読めません。かつての大字(おおあざ)・六反田にあった小字だそうです。

 

長田(ながあた)
 たぶん、「なが+あた」ではなく、「ながあ+た」で、字のとおりの長い田なのではないでしょうか。かつての大字(おおあざ)・栗崎にあった小字だそうです。

 

杢内前(かやうちまえ)
 杢(もく)は、木目や大工を意味する国字のようです。なぜ「かや」と読むかなど、よく分かりません。腕利きの大工が住んでいたのでしょうか。かつての大字(おおあざ)・大場にあった小字だそうです。いつものことながら、あまりよく分からない名前ばかりです。

水戸の難読地名(16)

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