ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の昭和(2)

2024-10-15 21:48:18 | 水戸

 昭和20年以前の、昭和らしいものをみつけてみました。昭和1年生まれの人が、今年で98歳のようですので、すでに歴史の中にはいりつつある時期のようです。

 

昭和3-4年 大日本史(水戸市立博物館)
 昭和3-4年に徳川光圀生誕300年を記念して出版された「大日本史」だそうです。見返しの葵は、横山大観が描いたそうです。光圀によって始まり、「史記」にならった様式で編纂されたという日本の歴史だそうですが、今、ながめて見ても、漢文なのでほとんど読めないのが残念です。

 

昭和4年 延命地蔵(桂岸寺 松本町13-19)
 隣にある初代の延命地蔵は、宝暦10年(1760)の建立だそうですが、写真の2代目は、昭和4年7月7日に建立されたようです。この年の10月に昭和恐慌が始まるようですが、その前夜の景気のあまりよくない頃のようです。

 

昭和10年 偕楽園の観梅(偕楽園 常盤町1-3-3)
 写真は、偕楽園の観梅行事の一つで行われた園芸会場に集まった観梅客だそうです。こうした写真を見ると、今より来園者は多かったのだろうかとも思われます。岡田啓介が総理大臣だった年で、美濃部達吉の天皇機関説が批判された年のようです。

 

昭和10年 大手橋(三の丸36°22'29.8"N 140°28'42.6"Eあたり)
 佐竹義宣(よしのぶ)が築造した橋で、徳川頼房が修築してから大手橋と呼ばれるようになったそうです。文禄5年(1596)と刻まれたこの橋のかつての擬宝珠は、現在徳川ミュージアムにあるようです。昭和10年12月に現在の橋が竣工したようです。昭和7年竣工の水府橋は新しくなりましたので、大手橋はがんばっているようです。

 

昭和12年 吐玉泉(写真は、偕楽園公園センター 見川1-1251)
 現在は4代目の井筒だそうですが、写真は大正3年に設置された2代目の井筒だそうで、撮影されたのは昭和12年だそうです。昭和25年まで使われ、水でとけてやせ細った2代目井筒は、現在、偕楽園公園センターの裏側あたりにあるようです。このかたちがもともとの形だったようです。柄杓がいくつも置かれていて、自由に飲めるようになっていたようです。

水戸の昭和(1)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 水戸の花火(3) | トップ | 水戸の伝統模様(8) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

水戸」カテゴリの最新記事