今回は波を彫った木鼻を選んでみました。桂岸寺と芳賀神社以外は、伝統的な象のかたちをした木鼻に波を彫り込んでいるようです。波は、けがれを流すという意味に、防火のイメージが重ねられているのでしょう。
別雷皇太神(元山町1-1-57)
これなどは、象の頭の形がよく残っているようです。上部の彫刻は細かく立体的に彫られています。
天徳寺(河和田町914-1)
鐘楼の柱にある木鼻です。一方は獅子に、一方は波になっているようです。
吉田神社(六反田町749)
先端を細くしないで、木目のきれいさを出したかったように見える木鼻です。本殿にある木鼻です。
桂岸寺(松本町13-19)
勢至堂(本堂)の向拝にある、横につきでた波形の木鼻です。少しはげてきているようですが、金箔が貼られているようです。正面には龍が彫られていて、柱に見えるのはその2本の指です。桂岸寺では、山門にも波形の木鼻があります。
芳賀神社(栗崎町1677)
ここも細かく波が彫られています。その波のあいまに、蓑亀(みのがめ)というコケが尾のようについた、長寿をあらわす亀が見えます。
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