よく見ると、宝蔵寺(谷田町633)の屋根には、上の写真のようにいろいろなところに鬼飾り(鬼瓦)が見られます。宝蔵寺は、真言宗豊山派の寺だそうですが、もとは文明2年(1470)に賢禅が開基である法界寺といって、細谷にあったそうです。天和3年(1683)に徳川光圀が今の地に移転させたそうで、その時に仏国山文殊院宝蔵寺となったそうです。昭和20年の戦災で焼けたそうですが、みごとに復興し、真言宗別格本山としての風格を取りもどしているようです。境内には樹齢400年のケヤキがあります。
①鬼瓦(大鬼、主棟鬼飾りともいうようです)
これは屋根のてっぺんにある、いわゆる鬼瓦です。本堂両側にある鬼瓦は、それぞれ阿吽(あうん)の姿になっているようです。
②隅棟(すみむね)鬼飾り(一の鬼ともいうようです)
どの鬼も同じ顔つきのようです。鬼の頭の上に出ている丸い棒状のものは、鳥衾(とりぶすま)という飾りのようです。鳥衾は、雀瓦ともいうようです。
③稚児棟(ちごむね)鬼飾り(二の鬼)
隅棟の少し上にある、稚児棟の先端の小さめな鬼飾り(一番上の写真③)のようですが、宝蔵寺では、そこに鬼面がついていないようでした。
④降り棟(くだりむね)鬼飾り
大棟(屋根のてっぺん)からおりてくる降り棟の先についた鬼飾りです。正面から見ると目立って見えます。
⑤唐破風(からはふ)鬼
本堂正面にある向拝が装飾的な唐破風になっていて、その上に鬼飾りがあります。
⑥山門脇塀の鬼飾り
山門の屋根にも、本堂同様の鬼瓦がありました。門に連なる塀の隅にもすぐ上の写真のような、ほかとは違う顔つきをした鬼瓦⑥がありました。
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