二泊三日 城下町 西尾の旅 (三)
(11月9日 ゆっくり巡って4時間半の島内散策)
11月9日朝、8時半に、宿を後にしました。
大島までの桟橋中ほどに、長さ60mの真っ白なベンチのモダン・アート、「イーストハウス」が、ありました。
(⑧モダン・アート「イーストハウス」は 東屋(あずまや)のこと?)
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桟橋の先の大島、海上に突き出した「海釣りセンター」は、日がな一日、弁当持参で、゛ボーッ ゛と、過ごせそうな場所でした。
(⑦「海釣りセンター」釣りの出来ない自分が恨めしい)
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潮干狩りと夏休みに、人気のありそうな「大浦海水浴場」には、「アサリ無断採取禁止」の看板が、ありました。昨晩の「大あさり」は、この辺のモノかもしれません。砂浜の端には、これまた、モダン・アートが、「カモメの駐車場」とは、うまく名付けました。
(⑨「カモメの駐車場」佐久島を検索して、ここは是非来たい所でした!)
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「天神の浜」の西の外れ、珍蒔(ちんまき)、ちょうど引き潮時には、やたらと目立つ海岸の景色でした。夏場のこんな場所では、「潮遊び」をする子供達の歓声が、聞こえてきそうです。
(⑩珍しい地名が多い佐久島 珍蒔(ちんまき)の海食棚)
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こんな所に「クラインガルテン」、別荘で野菜作りにぴったりの「隠れ家」は、三河湾の小島にありました。渡船で渡る「別荘地」、味わってみたい庶民の贅沢かもしれません。
(⑪ひっそりと静まりかえる 時季外れの「佐久島クラインガルテン」)
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この島に誘われた冊子、「にほんの里 100選」を開かなければ、ここにはおりませんでした。
「……なだらかに起伏する陸地は、最も高い所で標高38mほど、道が細いため、交通機関は徒歩や自転車が主。動力があるものは、せいぜい軽自動車か原付二輪しか使えない。コンビニ、信号、センターラインが全くなく、耳に届くのは潮騒と鳥の声という自然環境に恵まれた別天地だ」、「……島の西側の集落では、潮風から家を守るため、壁を船底の防腐剤に使うコールタールで塗ってある。漁村らしい細い路地を挟んで黒塗りの家並みが続くこの光景は、ギリシャのミコノス島の白い家並み、イタリア・シエナの赤と対比させ、「三河湾の黒真珠」とのキャッチフレーズが付いている」
(ルポ にほんの里100選31 藤原勇彦 グリーンパワー2013年7月号)
自分自身で、写真に撮り、見てみたい…、単純ですが、ここに来る必然がありました。
(⑫西地区の黒壁集落の家並み)
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「同ルポ」掲載の、西港奥の船溜まりの家並みです。初めて訪れる、全く見知らぬ土地。先達の撮影写真は、どこにいって、何を撮れば良いのか? おぼろげながら的確に教えています。その地に立った時、後は、自分の感性と経験を信じるだけです。
(⑬佐久島西港に降り立った旅人が最初に目にした黒壁家屋)
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このハイ・アングルに似た写真が、「にほんの里 100選」に掲載されております。
この場所に来て、この瞬間の「空間と時間」は、私だけのカメラ・アングルです。曇天の気だるい空気が、船溜まりの静寂を増幅していました。
(⑭佐久島西港の船溜まり)
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島のパンフレットの「モダン・アートの案内」を見て、まず目に留まるのは、石垣(しがけ)海岸の「おひるねハウス」かもしれません。余り広くない白い海岸に、四角の黒います目状の構造物が一つ、ポツネンと置かれているだけです。
(⑮石垣海岸のモダン・アート「おひるねハウス」)