「風流コキア箒(ほうき)」の作り方
コキア(ホウキギ)には、半年間、しっかりと楽しませてもらいました。
初夏、「まりも」のような ゛ 小さな草? ゛が、育ち始めた頃は、「出た! 出た!」と、はしゃいでおりました。夏の終わりには、こんもりとまん丸く、結構背丈もある、鮮やかな黄緑色の木?になって、その可愛い形で、見る者を、楽しませてくれました。
(鮮やかな黄緑色がきれいで、可愛いコキア)
畑の外れで、「囲い」の役割を、きっちり働いていたコキアが、晩秋のある日、気づくと、真っ赤なドレスをまとって、「どんなもん!」と、主張していました。
(真っ赤に変身した コキア )
11月中旬、持ち帰り、自宅の軒先で、乾燥させました。種が、゛ びっしり ゛穂先に付いておりますので、滅多なところでは、振り回せません。
発芽力が強く、小さく僅かな穂先から種が落ちただけで、初夏には、あちこちで芽吹きます。
(軒先で乾燥させます)
『風流コキア箒の作り方』
① 材料として、結束バンドとシュロ縄。結束用にたこ糸、PP紐でも良いですが、菜園作業で使用していた「結束バンド」は、細くても締め付け力が強く、何より簡単に使えました。柄の部分のシュロ縄は、たまたま家にあったものですが、色合いが、コキアと合います。巻き付け時、シュロが素手に痛いですが、作業用手袋を使えば、作業後も緩まず、しっかり締まります。
写真の道具の他、のこぎり、錐、熊手などもあると便利です。
(この他に のこぎり きり 熊手など)
② 枝振りなど見ながら、単体で使えるモノか、2、3本を寄せ集めて使うモノか、見極めます。前記しましたが、穂に種がびっしり付いていますので、作業場所は、コンクリート敷きが、ベターです。作業後の清掃が楽ですし、やたらな所に、芽が出ません。
枝を選び、熊手(潮干狩用)などで、何回か透きます。隙間に入っている、折れ枝、ゴミ、絡まりなどを透いて、穂先を真っ直ぐにします。手で透いても良いのですが、素手だと汚れて、少々痛いです。
枝選びで、柄、穂先の長さなど、大まかな箒のバランス、大きさを、イメージします。用途は、庭用の手箒ですので、そんなに大きいものではありません。
(穂先になる枝を選別 出来上がりをイメージします)
③ 束ねた枝を、柄元より穂先に向かって、何回かしごきます。乾いたコキアの穂先は、柔らかですが、根元の方は、堅く折れやすいので、注意が必要です。穂先で、掃く感触をイメージして、柄の長さを決めます。全体が、柔らかすぎる場合は、柄部分を切り詰め、短めの箒にします。
(何回かしごき、穂先を整え、大きさを決める)
④ 柄と決めた部分、3ヶ所を結束バンドで締めます。締め付け時、プライヤーなどを使い、しっかり締めます。結束バンド3本の長さは、15㎝くらいまでが適当です。
(結束バンド3本で束をしっかり締め付けます)
⑤ 穂先側の結束バンド下、2㎝くらいより、シュロ縄を巻き始めます。縄幅を詰めて、しっかり巻きます。シュロ縄の特徴か、余り緩まずに巻けます。結束バンドの締目部分の盛り上がり個所は、折り返しの2回目で隠すようにしますので、1回目では、バンド部が隠れる程度に巻きます。
(シュロ縄の巻始めはこんな感じ)
⑥ 1回目の巻き上げが、柄最上部3本目の結束バンド上、2~3㎝くらいになったら、ほつれ止めとして、枝の割れ目部分に縄を挟み込んで巻き付け、1回目と同じように穂先部分に向け、巻き返します。2回目で3本の結束バンドの締目の盛り上がり部分を、隠すようにします。
(柄の最上部で、ほつれ止め処理をする)
⑦ 最初の、巻き付け開始個所で、縄を結び切ります。
(2回の縄の巻き付けで、結束バンドは隠されます)
⑧ 箒の柄の部分に錐で穴を空け、結束バンドで「吊り下げ環」を作ります。大きめの穴を空け、シュロ縄で吊り下げ環を作れば、全く手作りの箒としては、ベターです。
(柄の端末に穴を空け、吊り下げ環を付けます)
(「風流コキア箒」庭の片隅に一ついかがですか?)
お友達に差し上げるときは、「種が多数付いており、土のあるところで使用すると、時期には、芽が出ます!」と、必ず、一言付け加えておいて下さい。
※ 「風流コキア箒」のネーミングは、Aが勝手に付けました。