ドラレコ用に大容量マイクロSDカードのフォーマット
車のあおり運転や交通事故発生時のドライブレコーダーの持つ有意性には、興味がありました。2019年8月、常磐自動車道・茨城県守谷SA付近で起こったあおり運転殴打事件。立証が難しい交通トラブルで、 ゛被害男性の車を停止させて殴打する映像が残されていたドライブレコーダー ゛により、あおり運転では全国初とみられる強要容疑の適用が立件されました。
10月に車検を控えていたAは、予てよりの希望を叶えて、ドライブレコーダー(DR)の設置を事業者に依頼しました。設置機種は、ユピテル製DRY-TW8500dで、前後2カメラのものです。16GBのmicroSDカードが付属しており、納車の折には即DRは使用可能な状態でした。録画画像の視聴には、メーカーより視聴ソフトが提供されており、PC用として「PC Viewer DRY Typek」をダウンロードします。200万画素、Fカメラ画角・水平128°垂直68°のフルHD映像は、綺麗で鮮明な画像、Rカメラも素晴らしい映像を提供してもらえました。
いつもの「興味本位の虫」が、頭をもたげ始めました。車内の適所に設置されたDRを、わざわざ取り外して眺め回す必要も無く、ボタン類やF部本体後部画面を覗き込み、本体下部のS/Nを見つけて、保証書に書き写すのがせいぜいでした。取説を読み進む中、推奨SDカードの容量が8GB~32GBとなっていました。付属の16GB・SDカードに使用目的別録画容量が振り分けられている事も判明(常時録画35分・Gセンサー作動時の録画11分・任意の手動録画8分)しました。録画容量を超えた場合の、古いものからの連続上書き説明もありますが、250や500GBが当たり前、1TBの(マイクロ)SDカードも出てきた昨今、32GBは少なすぎでは?……と、単純に思いました。
1 「SanDisk Ultra microSDXC 200GB」をDRY-TW8500dで使用出来るようにフォーマットし、本体に挿入・セットすることにトライしました。
(SanDisk Ultra microSDXC 200GB)
2 DR本体にSanDisk SDカードを挿入しますが、認識されません。DRの取説を読み解きますが、フォーマット形式は分かりません。ただ「本体でフォーマットする」とだけ記載のみです。Webサイトより、ファイル形式は「FAT32」と判明します。自前PCに挿入した200GB SDカードのWindows10でのフォーマット形式は2種類のみ(NTFS exFAT)の表示がでました。
(Windows10 PCでのフォーマット形式の表示2種)
3 「メーカーの無料フォーマットアプリの主なものに3種類、゛Disk Formatter ゛(バッファロー)、 ゛ELECOMハードディスクフォーマッタ ゛(エレコム)、゛I-0 DATAハードディスクフォーマッタ ゛(アイオーデータ)があります。Windowsであれば、I-O DATAのフォーマッタでフォーマット後、バッファローのフォーマッタで再度フォーマットし、その上で純正(SD)カードの全ファイルをコピペする方法が、最も成功率が高そうです」(「La Boon!!」ドラブレコーダー専門家 鈴木朝臣 2018.10.23更新)との記事を参照しました。「I-O DATAハードディスクフォーマッタ」をダウンロード、以下の作業後に、「FAT32}のフォーマット形式にできました。
(「I-O DATAハードディスクフォーマッタ」をPCに展開)
(チェックBOXでフォーマットするHDD(SDカード)選択)
(ラジオボタンでフォーマット形式を選択)
(ラジオボタンで同意項目を選択)
(フォーマットの最終確認を経て実行)
上記フォーマット時は、便宜上80GBのHDDを「実行」手前まで作業しましたが、「SanDisk Ultra microSDXC 200GB」で作業した結果は、下記になりました。
(200GB(実質容量183GB)のFAT32でのフォーマット形式表示)
バッファローの「Disk Formatter」で試しましたが、「バッファロー製品を認識できず……」ということで、作業出来ませんでした。SDカードをバッファローのカードリーダーに挿入してトライしましたが、これらも出来ませんでした。
4 FAT32でフォーマット済み 「SanDisk Ultra microSDXC 200GB」をDRに挿入、認識後、DR本体でのフォーマットを問題なく実施しました。尚、同様の過程を経たSDカードの使用後、「数日で不具合が出た」とのサイト上での口コミもあったので、数日間様子を見て、Viewerで確認しましたが、問題なく作動していました。