2020年 唐辛子を紐で繋いで乾燥保存する方法
2001年より始めた家庭菜園ですが、唐辛子類の栽培は、シシトーや鷹の爪が始まりでした。素人でも間違いなく生育でき、量も結構収穫出来るので、当時の例年の定番野菜でした。ただ利用価値としては、レシピが乏しく限定されるので、赤い色を楽しんでいただけかもしれません。一味唐辛子に加工するにも、小さいので、手間がかかるのが面倒でした。
日光に旅行した折、「修験僧が山での修業時、体を温め塩分をとるために食べられていたという昔ながらの保存食」の日光名物「しそ巻きとうがらし」を食べる機会がありました。とうがらし(青唐辛子)・しその葉・塩のみの単純素材で作る、一種のソウルフード的なもので、白いご飯に合っていたことを、かすかに覚えております。その時の唐辛子は、10cm位の大きさで、「大きな唐辛子だな!」と思いました。
2007年頃、通い始めたホームセンターで「日光とうがらし」の苗を見つけ、その大きさがよみがえり、是非栽培したくなりました。以後、日光とうがらしとの付き合いが続いておりますが、自家採種栽培のものは、なかなか良い大きなものが出来ません。時々の購入苗については、大きめのものができ、加工もしやすく、大変辛く、一味唐辛子作りにはうってつけです。今年も8本購入しましたが、例年にない大きさの粒ぞろいが収穫できています。いつも乾燥はざるに入れて、干物などを作る「三段乾燥ネット」で乾燥させますが、今年は、巣籠もりアイデアの噴出で、田舎の土産物屋で見た乾燥・保存方法を試してみることにしました。
【唐辛子を紐で繋いで乾燥保存】
初め、麻ひもを使用しましたが、柔らかく扱いやすいですが、唐辛子の表面が滑りやすく、うまく固定しにくいようです。Φ2.5mmの紙ひもは、少々硬くザラつきますが、唐辛子をしっかり受け止めて、連続して挟み込むには形取りがしやすく、慣れればしっかりしたものが出来ました。
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紙ひもにも、Φ2.0mm、2.5mm、 3.0mmといろいろ太さがありましたが、先に使った麻ひもと同じくらいのもののΦ2.5mmを使用します。120cmのひもを半分に折ったものを2組用意します。
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2組を束ねて、折れ曲がった片側より5cmほどの所で、結び目を作ります。
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同じ紙ひもでΦ20cmほどの輪を別に作り、(2)で作った結び目と繋げます。Φ20cmの輪を引っ張り伸ばして、繋げた部分の反対側をガムテープなどで固定します。これで概ね55cmの4本の紙ひもが固定され、作業しやすくなりました。
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4本のうち、外側2本を八の字に広げ、中2本はそろえて伸ばしておきます。
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中2本の上に唐辛子を置き、八の字の外側2本を上から押さえます。この時、置く唐辛子の位置をバランスを考えて置くことです。心持ちヘタ寄りに置く方が良いかもしれません。
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中2本を持って結び目の方(上へ)へ巻き上げ、外側2本は軽く引っ張ります。
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巻き上げた中2本はそのまま、外側2本を中央に寄せ、2番目の唐辛子を寄せた外側2本の上に載せます。
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上に巻き上げていた中2本を下におろし、八の字に広げて、外側2本の位置にする。中央に寄せていた外側2本が、この時点で中2本になります。
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2番目の唐辛子を中2本で上に巻き上げると共に、1番目の唐辛子の方へ寄せるようにします。八の字の外側2本は下に引っ張るようにして、2番目の唐辛子を中2本と巻くようにします。
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外側2本を中央に寄せ、3番目の唐辛子その上に載せます。
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上に巻き上げていた中2本を、3番目の唐辛子の上に下ろし、八の字の外側2本とします。
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下にある中2本を上方に3本目の唐辛子を巻き込むように持っていきます。外側2本はしっかり下へ引っ張って、3番目の唐辛子を巻き込むようにします。この時、中2本で3番目の唐辛子を2番目の唐辛子の方へ密着させるように、上に引っ張っておくことが大事です。
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ここまでの一連の作業を繰り返して、必要な唐辛子の本数を4本のひもで繋ぎ留めます。この時、緑色のヘタの向きは、同じ方が見映えが良いです。
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必要な本数を並び終えたら、4本のひもの最後尾を片手で押さえながら、空いた片手で1番目の唐辛子から唐辛子間の緩みを順に詰めていきます。最後尾で緩みを押し上げるように調整します。
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最後尾の唐辛子が緩まないように、4本のひもを慎重に結びます。
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固定に使ったΦ20cmのひもの輪を外して、出来上がりです。
麻ひもで作ったものも、参考までに載せておきます。色合いをご覧下さい。組み上げていくうちに、滑りやすいので、どうしても緩みが出てしまいます。吊しておくと、1番目の唐辛子が、抜け落ちそうになってしまいました。
(「麻ひも」でつくったもの)
(「紙ひも」(白 Φ2.5mm×50m )
(「日光トウガラシ」を早めに収穫して色の変化を楽しむ)