友達へ
2005-05-14 | 本
一昨日携帯のメールで
何の為に日々を過ごしてる?と友達から聞かれました。
長くなりそうなのでここに返事を書きます。
(なんかこの質問、尾崎豊の『十七歳の地図』を
思い出させますね)
私もそのようなことを考えた時期はあったので
人に説明するとしたらこう言います。
ちっぽけな幸せを感じる為に日々を過ごしてる。
言い換えるとちっぽけでも幸せを感じる瞬間があるから
生きていけるのではないでしょうか。
人はその「何の為」の「何」というものが
具体的に示された方が安心でしょう。
けれどそれは1つの言葉で表すことができません。
それは人によって異なるものだし
毎日の自分の経験の中にそれらは見つけられます。
こういう考えは下の本を読んだ時に持ちました。
「みんなは、特急列車に乗りこむけど、いまではもう、
なにをさがしているのか、わからなくなってる。
だからみんなは、そわそわしたり、どうどうめぐりなんか
してるんだよ・・・・・・」(中略)
「きみの住んでるとこの人たちったら、おなじ1つの庭で、
バラの花を5千も作ってるけど、
・・・・・・じぶんたちがなにがほしいのか、わからずにいるんだ」
(中略)
「だけど、さがしてるものは、たった一つのバラの花のなかにだって、
すこしの水にだって、あるんだがなあ・・・・・・」
(『星の王子さま』サン=テグジュペリ作 岩波書店)
これは1つの答えだと思ってます。
でも本当の私の返事は
「生きていくために日々過ごしている」になっちゃいます。
読む人によって
私が表現したいことが正確に伝わらないような気がするので、
こういうことはあまり文章で簡潔に表したくないのだけどね。
本を読んだりして自分に合ったものを見つけるのが一番でしょ。
でもその前にいったい何を探せばいいのかが
自分でもよくわからないんです。
(中略)
何かを探しまわることが本当の人生だという風にです
(中略)
本当にそれが存在するのかどうかさえ私にはわかりません。
(『羊をめぐる冒険(下)』村上春樹著 講談社)
俺たちはただ黙々と歩けばいいんだ。
淡々と、自ら律して、自分の能力だけを信じて。
誰だって眠れない夜があるんだ。
ひとりの夜と張り合えるだけの何か力が必要なんだ。
(『19分25秒』引間徹著 集英社)
「忘れても忘れなくても、どうせ待たなくてはならないからさ。
ああ、私はこれが欲しかったんだ。やっと目的のものを
目の前にしてそう気がつく。うまくいって、そのものが残って
いればの話だけれど。・・・人生ってそんなもんだよ。(後略)」
(『ゆで卵』より「ハンバーガー」辺見庸著 角川書店)
何の為に日々を過ごしてる?と友達から聞かれました。
長くなりそうなのでここに返事を書きます。
(なんかこの質問、尾崎豊の『十七歳の地図』を
思い出させますね)
私もそのようなことを考えた時期はあったので
人に説明するとしたらこう言います。
ちっぽけな幸せを感じる為に日々を過ごしてる。
言い換えるとちっぽけでも幸せを感じる瞬間があるから
生きていけるのではないでしょうか。
人はその「何の為」の「何」というものが
具体的に示された方が安心でしょう。
けれどそれは1つの言葉で表すことができません。
それは人によって異なるものだし
毎日の自分の経験の中にそれらは見つけられます。
こういう考えは下の本を読んだ時に持ちました。
「みんなは、特急列車に乗りこむけど、いまではもう、
なにをさがしているのか、わからなくなってる。
だからみんなは、そわそわしたり、どうどうめぐりなんか
してるんだよ・・・・・・」(中略)
「きみの住んでるとこの人たちったら、おなじ1つの庭で、
バラの花を5千も作ってるけど、
・・・・・・じぶんたちがなにがほしいのか、わからずにいるんだ」
(中略)
「だけど、さがしてるものは、たった一つのバラの花のなかにだって、
すこしの水にだって、あるんだがなあ・・・・・・」
(『星の王子さま』サン=テグジュペリ作 岩波書店)
これは1つの答えだと思ってます。
でも本当の私の返事は
「生きていくために日々過ごしている」になっちゃいます。
読む人によって
私が表現したいことが正確に伝わらないような気がするので、
こういうことはあまり文章で簡潔に表したくないのだけどね。
本を読んだりして自分に合ったものを見つけるのが一番でしょ。
でもその前にいったい何を探せばいいのかが
自分でもよくわからないんです。
(中略)
何かを探しまわることが本当の人生だという風にです
(中略)
本当にそれが存在するのかどうかさえ私にはわかりません。
(『羊をめぐる冒険(下)』村上春樹著 講談社)
俺たちはただ黙々と歩けばいいんだ。
淡々と、自ら律して、自分の能力だけを信じて。
誰だって眠れない夜があるんだ。
ひとりの夜と張り合えるだけの何か力が必要なんだ。
(『19分25秒』引間徹著 集英社)
「忘れても忘れなくても、どうせ待たなくてはならないからさ。
ああ、私はこれが欲しかったんだ。やっと目的のものを
目の前にしてそう気がつく。うまくいって、そのものが残って
いればの話だけれど。・・・人生ってそんなもんだよ。(後略)」
(『ゆで卵』より「ハンバーガー」辺見庸著 角川書店)