Feelin' Groovy 11

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神様からひと言④

2005-07-16 | 
  いまの自分じゃない本当の自分なんて、
  いまのここじゃない本当の居場所なんて、
  探す必要はどこにもないことに気づいていなかったんだ。
         (『神様からひと言』萩原浩著 光文社)


んっ!
ちょっと下記を連想した。
一人っ子の主人公「僕」が「自分にもし兄弟がいたら?」
と問われた際の答え。

 
 「ここにいる僕はずっと兄弟なしで育った僕なんだし、
  もし兄弟がいたとしたら、僕は今と違う僕になっていたはずだし、
  だからここに今いるこの僕が兄弟がいたらって思うことは、
  自然に反していると思う」
       (『国境の南、太陽の西』村上春樹著 講談社)


今いる僕と、今とは違った環境にいる僕とでは
1つのことに対して思う内容も変ってくるだろう。
上の会話は確かに正しい。

では「もし・・・」と考えることは意味のないことかというと
必ずしもそうではない。
「もし・・・」と考えるのは
未来を展望してこれからの行動を決定したりだとか、
人を思いやったりする時には、絶対に必要である。
へんてこなことを言う人に限って
想像力がないものだ。

要は case by case。
曖昧にする時に使う言葉。
これ日本語じゃないかと思いますが。
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