Sydney Yajima


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世論を馬鹿にする政治家

2011-05-30 20:45:00 | Weblog
仙石さんは、とても偉い人なんだろう。
日本国は国民主権で、国民の世論こそが、一番
のはずなんだが、彼は、世論は、「木を見て森を見ず」だと言い切った。

例えば、世論が 「戦争をしよう」と言えば、それは 戦争になるのであり、 世論が 「日本を沈めてしまおう」と言えば 日本は沈むのである。
それは 今までの歴史で そのように流れてきたし、これからも そうなのだ。

世論が 政府の対応が おそまつだ といえば、 それはそのとおりなのである。

世論は、どんな場合でも、正しい。

例えば 戦国時代であっても、信長は 楽市楽座で世論を味方につけたのであり、また、秀吉は、その派手なパフォーマンスで大衆をひきつけたし 家康は、戦争のない世の中という安定を望む世論を味方につけたのであった。
それぞれ、時代にあった形で 世論を味方につけたのである。

明治維新も、マッカーサーがやってきたあとの戦後の昭和史も、すべて、世論が動かした。
坂本龍馬が動かしたのでもなく、まして、マッカーサーが動かしたのでもない。
世論が、「このほうが、よさそうだ」と反応したから、それはそのように収まったのである。

もし、今、世論が、
「まずは、多くの被災者の救援と復興が大事だ」と言えば、小沢さんあたりが、いくら目を三角にしても 日本の政権は今のままである。
世論は、まず復興と言っている。
フクシマのことは、今すぐには、どうしようもないだろうとも 思っている。
それよりも、まず 危ない原発を止めよ と思っている。
世論は、間違うこともあるだろう。
それは、大抵指導者が、うまい嘘をついたときだ。
例えば、 原発は安全です と 何度も聞かされたら、そうかな?と思う。
だが、 一旦来た道は、引き返せない。
今 世論は 原発はあぶないから、もう、やめてほしいと願っている。
そういう 世論に対抗して、原発を推進すると、その人たちはいずれ、国賊扱いされるだろう。
原発推進を今まで進めてきた、自民党が いくら私たちは 野党だといっても、世論は聞き入れない。
それを うか っと信じるほど 馬鹿でもない。

3・11を境にして

2011-05-30 16:52:20 | 世界情勢
日本人は 大人になった

3月11日前までは、日本人の関心事の最も高いものは、お金儲けであったり、あるいは、沢口エリカの離婚騒動であったり、あるいは、もうすぐ始まるペナントレースのことであったり したわけだ。

ところが

3・11に東日本大地震が起きた。

あれよ あれよ という間もなく、3万人が亡くなり、そして、東北のライフラインが寸断されて、さらに、原子力発電所が次々と 火の手を上げた。

毎日 見るのは、つらい現実と、目に見えない恐怖である。

それは 今も続いている。
こうして 私は今 シドニーで書いているわけだが、日本には台風2号が 熱帯低気圧となり、襲い掛かるということが現実として実感できる。
今、このシドニーでも真っ暗な空が 一日中 覆いつくしている。
昼間でも 電気をつけなければならないほどだ。
海は荒れて、雨は容赦なく地面を叩き付けているのである。

こんなことは、例年 なかったことだ。

環境がおかしくなっているのは、日本だけではなく、世界中 あちこちで同時に起こっている。

そんななか、日本人はとても賢くなった。
たとえば、XXミリシーベルト という単位が何を指すのかも、みんなすでに知っているし、原子力の恐怖も、把握している。
今更、「原子力は、未来のエネルギーとして CO2を出さない とーっても クリーンなエネルギーですよ~」と関電の八木社長あたりが言っても
「おっさん あほとちゃうか」と言われるのが落ちである。

今までそういうことを信じていた日本人は、確かに 簡単すぎた。
あまりにも 疑うと言うことを知らなかった。
だが、断じて言うが 日本人は 馬鹿ではない。

理解すると、それに対処する方法を考えるのである。
今、自然エネルギーをどう活用していくかということを、真剣に考えている。

しかし、ドイツは我々よりも、もうちょっと賢い。
ドイツは2022年までに原子力の前面撤廃を打ち出している。

ああ、なんと立派な国なんだろう。
と私は、感心する。

せめて、日本の未来をこの半分のスピードでもいいから、先進国らしく 考えてくれる政治家がいればなあ・・・