歌う探偵悩む容疑者

2007-11-09 00:19:16 | 舞台
 柴田理恵さん出演の芝居を観てきました。
 これは伴内多羅子シリーズでもう3弾になるらしいです。稽古を比較的うちの近所でしていらっしゃるらしく、去年もポスターでこの第2弾の存在を知ってたんですが結局行けずじまいで今回やっとです。

 本当は「柴田理恵さん江」と書いてある旗が劇場前にあったので撮りたかったんですが、携帯を家に放置プレーしてきたので、残念ながら写真はなしです。

 チラシから簡単な内容を拾うと、伴内多羅子は探偵です。しかも専門は「自殺の引き止め」今回は「歌」で自殺を食い止めようとする・・・。
 舞台は古い  カラオケ屋、だからバンバン歌ってしまう。

 柴田さんのみならず、WAHAHA本舗の作品は初めてです。
 もう最初から「柴田理恵」大貫禄です。
 意外に年齢層が高いのには驚きましたが、バシバシ笑いを取っていく。とても不思議だったのは、自然と客席のお客さんが芝居に乗せられて、普通に「ああ○○なんでしょ」って役者の台詞を先回りしてオチを言ってしまっている。それが私より2、3列前に座っているお客さんの声なのに聞こえているという・・・。
 ちょっと驚き。
 それだけみんな乗せられてるってことでしょう。
 WAHAHA流の笑いの毒もあって、ああ、こういうことなんだなぁーと、初WAHAHAは終わりました。

 正直、ショックです。演出は劇団を主宰している喰始さんですが、とにかく上手いです。(上手いという表現はとても失礼なものかもしれませんが)
 13人の出演者がいて、常時10人は舞台の上です。それで各自のキャラクターを立てて魅せるようにしてくれている。
 それって凄いこと。
 お笑いの舞台自体、あまり観たことがなくて、ほぼ初めてって言ってもいいんだけど、これだけやっちゃうんだって、素直な驚き。
 
 もう尊敬です
 
 役者さんも芝居で生きて行こうって覚悟バリバリの、そういう(作品としては笑いだし、笑わせてるけど)鬼気迫るものを感じた。
 
 そして、やっぱり喰さんが出演する役者をとても大切にしているんだろうなって。
 今回の稽古場がどんな状態だったか判らないけど。
 出演してくれる役者を立ててやろうという雰囲気を凄く感じた。

 長く続く劇団、お客さんをコンスタントに呼べる芝居は、そういうことが大切だと思います。全て人あって。そういうことを凄く教えていただいたように思います。

 柴田さんが歌の中で、一箇所歌詞を忘れたっ!(後から思うとそういう芝居だったのかも?)って次に繋げるまで「でもそんなの関係ねぇ」ってアドリブで出たんだったら、すげー しかない。
 ねーさん、ついて行きますっ 
 
 ・・・すいません。ただの素人で・・・

 劇場が新宿シアターサンモールでこの上には某芸能人元夫妻の住居があったんです。そこは今も貸しスタジオとして使われてます。某元夫妻の使用してた家具や調度品が撮影用に使ってと置いてあるそうです。・・・って以前仕事で行った時教えてもらったんだけど、私、迷いまくってな。帰りの方が迷いっぱなし

 それ程WAHAHAにあてられたのかしら。
 これを書きながら、つけっ放しのテレビからやはりWAHAHAの久本雅美さんの声が聞こえてきてる・・・なんか、変な感じだ

 何か私、あんまりなんの覚悟もなく・・・やってきてる 勉強しますっ。