
大阪水曜ほっと集談会一世です。
時々自助グループ内で、
自分の症状以外にほかの人の症状が染ってしまうのではないかと心配される方があります。
お気持ちはよくわかりますが事実ではありません。

神経質症状は感染症ではありません。
ただ人生のさまざまな局面において一つの症状だけでなく、
違う症状が現れることがあります。
私の場合で申し上げますと10代は強迫傾向が強く、
40代でパニックや抑うつに捕まりました。
50代では身体症状への不安やとらわれもきつく死の恐怖を感じたこともあります。
結論から言いますとそれぞれの年代における通過儀礼であったと思っています。
症状やとらわれから逃げようとすればするほど、怖い犬のようにどんどん追いかけてくるのです。
そこでとらわれになりきるという森田療法の発想が生まれているのです。
私たちの人生は予期せぬことばかりです。
近年の豪雨災害や地震などを見ればそれは一目瞭然でしょう。
車を運転すれば事故にあう確率も生じます。
でもだからといって車に乗らなければ生活に支障が出ます。
私たちはこの不安と欲望を振り子細工のように生きるのが与えられた宿命なのです。
※今日の森田博士の言葉
私の本が、神経質の病気を治すと同時に、
病気をおこすこともあるというのは、
病気にきく薬が同時に毒にもなるのと同じことであります。
2025.1.19 一世