
大阪水曜ほっと集談会一世です。
私たちのNPO法人の機関誌の座談会に精神科医で作家、映画監督の、
和田秀樹先生が出演いただきました。
その和田秀樹先生がYouTube動画でなぜ適応障害になるのか?
どうすればよいか?
という質問ついて、過剰に適応することをやめればよいとコメントをされていました。
全く目から鱗でした。
とてもシンプルでわかりやすいお話でした。
定年までサラリーマン生活を続けてしまった私にはさまざまな後悔があります。
それは自分がサラリーマンしかできないと思い込んでいたことです。
このことは過剰適応と大きな因果関係があると思っています。
サラリーマンしかできない、命綱を1本と考えるから今の職場をなんとか維持しなければいけないという強迫観念がかなり働いていたと思うのです。
結果どうなるかと言いますと、評価を求めてサービス残業を含めて、過剰に仕事を頑張ると言うことになります。
そして何よりも問題なのは、そのような人間を求めている企業や組織の仕組みがあることです。
一方でメンタヘルスを標榜しながら一方で、とことん効率や業績を生み出す仕組みを手放そうとしない。
やりがい搾取などはその典型といえるかと思います。
私自身このブログで社会問題を論じるつもりは全くありませんが、
社会的な背景を抜きにして、または家庭的な背景を抜きにして、
症状を語ることは片手落ちだとも考えています。
私自身40代の働き盛りの頃抑うつやパニック襲われたのですが、
明らかに企業への過剰適応による過労が原因であったと思います。
それをあおろうとする仕組みはあっても、止めようとする仕組みはないのです。
自分で自分を承認できない生真面目な人間はいつも他者の評価や組織の評価を異常に気にするのです。
ただ、残念なことに渦中に有ったその当時は、自分が過剰に適応していることにさえ気づく余裕がなかったのです。
自助グループに参加することは、そのような自分の在り方を客観視できるチャンスなのです。
それゆえに私は言いたいのです。
自助グループにおいて、心身が疲れた人たちに過剰な行動を促したり、いきなり森田療法を押しつけるなどは、言語道断、あってはならないと自戒しています。
そのためには、プロスポーツのように最低限主催する側も参加される側もルールやマナーを決め、守ることが大切だと思う一世です。
※今日の森田博士の言葉(自戒と悟りへの道)より
私どもは誰でも同時にいくつもの方面のことを考えているのが普通のことであります。
強迫観念に苦しみながらでも、やれば何でもできるのです。
ところが神経質の人の考え方の特徴として、それをできないことと理論的に独断してしまうのです。
2025.3.8 一世