(余呉湖)
12月17日付「朝晴れエッセイ―」
「サーカス少年との思い出」を読みながら
脳裏を過るものがありました
小学5年生に進級するとき町の大きな小学校に転校
クラスの皆が早口で自分のスローな喋りと
なまりがとても恥ずかしく
学校が嫌で友達もできずにいた
そんな時、もうひとりの転校生がクラスにやって来た
町の海辺にサーカス小屋の建設が始まり
彼は そのサーカス団の子だった
彼は隣の席になり仲良くなった
無口な彼は勉強は苦手だったが、運動神経は抜群
鉄棒、跳び箱では皆を驚かせた
放課後、彼から”逆上がり”のコツを教わり
マスターしたときの感動は忘れられない
夏休みも彼と一緒に遊び、てんこ盛りの宿題も
2人で取り組み、二学期になると
他の級友たちとも積極的に関わるようになった
秋が深まる頃、サーカス団は次の公演地に移動することになった
彼の母親からお礼としてサーカスのチケットをもらった
彼と一緒に観る初めてのサーカスに息をのんだ
これが親友との最後の思い出となった
(青文字は朝晴れエッセー)
作者は、この後
彼のお陰で明るい自分になれたことなど
感謝と元気で居て欲しいことなどを綴っています
*
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サーカスは一度も観たことがない
一度だけチャンスがあった・・
子どもの頃、小さな田舎町にもサーカス団がやって来たのだ
家族でサーカスを観に行くことになったが
私は「行かない!お祖母ちゃんと 留守番してる」
母は「可笑しな子だねぇ~」と
サーカスを観に行ったら、そのまま
置いて行かれるのではないかと
子ども心に真剣に思っていた
幼い頃、親の言う事をきかなかったり
悪さをしたり、泣き止まなかったりすると
「そんな子はサーカス小屋に売る」と
私のなかでは ”サーカスは怖い” というイメージが
インプットされていたのだ
大人にとって手っ取り早く都合が良い
子どもへの言い利かせが
狼、お化け・・など怖~い話が一番の効き目
もしサーカス小屋に売られていたら
人間技とは思えない曲芸が
人一倍不器用な自分にも出来たかも知れない!