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今日の「らんまん」に想う

2023年09月19日 | 連続テレビ小説

☝(オニドコロ)

 

 

徳永教授と万太郎が詠んだ歌が

とても印象的でしたので

書きとどめたいのですが

苦心しています

「この雪の 消残る時に 

 いざ行かな 山橘の

  実の照も見む」

       (大伴家持)

 

白い雪の中に 赤い橘の実がなっているのを

見たことがある大伴家持が作った歌で

雪が解けないうちに 

また、その光景が見たい、という意だそうです

 

徳永教授にとって厳しい冬の寒さに

耐え雪に覆われても尚 美しい実を

見せる丈の低い小さな常緑樹の

山橘は万太郎そのものだった

 

今日の「らんまん」

万太郎が徳永教授に辞表を提出した場面

徳永教授の胸中を想うと・・・切なく

雪降る窓の外の景色が一層

心を打つ素晴らしいシーンでした

 

思い起こせば朝顔を

万太郎と二人で詠んだシーンが蘇ります

 

「朝顔は 朝露負ひて

咲くといへど

   夕顔にこそ

        咲きまさりけれ」

 

朝顔は朝露を浴びて咲くというけれど

夕方の薄暗い光の中でこそ

輝いて見えるのですよ、という意

目立たなくても地道に頑張っている

ことは素晴らしく自分には見える、と

エールを送りたかった徳永教授

 

「らんまん」について書くのは

多分、これが最後となってしまう寂しさを感じています

だからなのか、今日のシーンは

徳永教授の心に重ねて見ることになりました

 

 

☝(蝶豆)