☝(オニドコロ)
徳永教授と万太郎が詠んだ歌が
とても印象的でしたので
書きとどめたいのですが
苦心しています
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「この雪の 消残る時に
いざ行かな 山橘の
実の照も見む」
(大伴家持)
白い雪の中に 赤い橘の実がなっているのを
見たことがある大伴家持が作った歌で
雪が解けないうちに
また、その光景が見たい、という意だそうです
徳永教授にとって厳しい冬の寒さに
耐え雪に覆われても尚 美しい実を
見せる丈の低い小さな常緑樹の
山橘は万太郎そのものだった
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今日の「らんまん」
万太郎が徳永教授に辞表を提出した場面
徳永教授の胸中を想うと・・・切なく
雪降る窓の外の景色が一層
心を打つ素晴らしいシーンでした
思い起こせば朝顔を
万太郎と二人で詠んだシーンが蘇ります
「朝顔は 朝露負ひて
咲くといへど
夕顔にこそ
咲きまさりけれ」
朝顔は朝露を浴びて咲くというけれど
夕方の薄暗い光の中でこそ
輝いて見えるのですよ、という意
目立たなくても地道に頑張っている
ことは素晴らしく自分には見える、と
エールを送りたかった徳永教授
「らんまん」について書くのは
多分、これが最後となってしまう寂しさを感じています
だからなのか、今日のシーンは
徳永教授の心に重ねて見ることになりました
☝(蝶豆)