「帰りたい!」と徘徊する人たち
実は曾祖母は
自分の家に居ながら
『此処の御宅は立派な障子と襖』
『床の間も立派だ』と褒めた後
『もう、お暇させてもらいますわな』
と言って家を出て行こうとしました
小学生だった私は
「ここは隠居さんの お家やで」と
必死で止めるも、出て行こうとするので
隠居さんの後に付いて一緒に行動をすることに
結局、隠居さんは何処へ帰ろうとしていたのだろう
今、思うに・・
帰りたかった先は隠居さんの生家だったのか・・・
その後の記憶が残っていません
(写真は里山にて)
徘徊する人たちの殆どは
バスや電車などの公共交通機関を
利用したがる人が多いという傾向にある、と
ドイツ人の と ある認知症の介護施設で
働く職員さんは気づきました
そこで、職員さんは施設の傍に
「バスの来ないバス停」を作ったのでした
(画像はサイトから拝借)
バスは いくら待っても来なくて・・・
しばらくして職員さんは
『バスは随分と 遅れているようですよ』
『バスが来るまで 此方で(施設)コーヒーでも如何ですか?』と
声を掛けると大概、素直に応じてくれるそうです
これは新聞の一面を使って掲載された
公共広告機構の広告ですが・・・
大変 良くできている、と思いました!
誰も傷つかず、誰も傷つけない
日本では分かりませんが、
ドイツでは実際に
「バスの来ないバス停」があるそうです
(写真は市内にて撮影)