花散歩

函館および道南の野山の花を中心に、観光、グルメ、温泉などを紹介しています。

ヤマボウシ(山法師)

2007年07月16日 | 樹木・園芸種

ヤマボウシは、高さが5~10メートルになる落葉高木です。緑の山の中で、特徴のある白い花が目立ちます。

ヤマボウシ(ミズキ科 ヤマボウシ属)
4枚の花弁のように見えるのは総苞であり、その中心に多数の花がつく。花弁は4枚、雄しべは4本である。和名は山法師であり、白い総苞が白いずきんをかぶった山法師を連想することから付けられた。秋には赤いイチゴを連想させるような果実ができ、甘くて食べられる。

こちらはベニバナヤマボウシです。

オニウシ公園

2007年07月15日 | 道南

静狩湿原の帰り、森町にある「オニウシ公園」に立ち寄りました。森町から見る駒ケ岳はM字型で荒々しく、反対側の大沼から見る姿とは、随分雰囲気が違います。この公園内には、道の駅「YOU・遊・もり」があります。

公園には、ラベンダーも咲き始めていました。

コバノトンボソウ(小葉の蜻蛉草)

2007年07月14日 | 山野草

静狩湿原では「コバノトンボソウ」も見つけました。

尻尾のような距が跳ね上がっている姿、まさにトンボですね。

茎に淡黄緑色の小さな花が、まばらに一方の側に向いて咲きます。

コバノトンボソウ(ラン科 ツレサギソウ属)
日当たりのよい湿った草原に生える多年草。茎の高さ20~40 cm、葉の長さは3~7 cm。トンボの尻尾のような距は、長さ12~18 mm と長く、後ろへ跳ね上がっている。

モウセンゴケ(毛氈苔)

2007年07月13日 | 山野草

静狩湿原では、赤いユニークな姿のモウセンゴケも多く見られました。鮮やかな赤い葉が、緋毛氈を敷いたように繁茂するのでこの名がつきました。

うちわのような丸い葉には腺毛があり、繊毛の先から粘液を出して虫を捕まえる「食虫植物」です。

こちらがモウセンゴケの花です。時期が早かったので、この一輪をやっと見つけました。

モウセンゴケ(モウセンゴケ科 モウセンゴケ属)
日当たりの良い湿地に生える多年草。葉に腺毛があり、その先から粘液を出して虫を捕まえる食虫植物。15cm 程伸ばした花茎に小さな白い花を数個つける。

トキソウ(朱鷺草)

2007年07月12日 | 山野草

静狩湿原内を当ても無く散策していると、足元にピンクの可憐な花の姿が、「やったー、トキソウです!」。気をつけて周りを探すと、ここに1輪、あそこにも1輪、たくさんのお目当ての花たちが出迎えてくれました。

小沼の傍らに咲くピンクの花が、緑の湿原に彩りを添えてくれます。

こんなに小さくても特徴あるランの姿をしています。

トキソウ(ラン科 トキソウ属)
日当たりのよい湿地に生える多年草。高さは15~25cm程度。葉は茎の中央に1枚だけつき、茎の先端には2cmほどの花をつける。花の色がトキの羽根の色に似ていることからこの名がついた。

静狩湿原

2007年07月11日 | 道南

函館から車で約2時間、長万部町(おしゃまんべ)にある、道南最大の湿原「静狩湿原」に行ってきました。かつては800へクタールにもおよぶ広大な高層湿原でしたが、開拓のために破壊され、現在は6ヘクタールにもみたない大きさです。入り口らしき所にこの看板がありました。ここに車を置き、長靴に履き替えたものの、お目当ての花はどこへ行ったらいいのやら、まるで宝探しです。

木道が整備されているわけではないので、低木や草むらをかき分け進んでいくと、ズブズブとぬかるみに足を取られます。辺り一面湿地帯で、このような小沼が点在しています。この画像では分り難いですが、沼の中の植物はミツガシワです。花の時期なら見事でしょうね。

風に揺れるワタスゲの姿もいいな~。

立待岬の花

2007年07月10日 | 山野草
立待岬では、他にもこのような花が咲いていました。

ハマヒルガオ(浜昼顔) ヒルガオ科 ヒルガオ属
海岸に生えるつる性の多年草。地下茎は砂の中で横に広がるようにのびる。葉は互生し、長さ2~4cm、幅3~5cmの腎円形で厚くて光沢がある。アサガオによく似た淡紅色の花を咲かせる。

エゾノカワラマツバ(蝦夷河原松葉) アカネ科 ヤエムグラ属
草原にはえる多年草。茎は直立し、高さ30~80cmになる。長さ3cmほどの細い線状の葉を松葉にたとえ、河原に咲くところからこの名が付いた。花序は円錐形。花は黄色で小さく先は4片に分かれている。

エゾフウロ(蝦夷風露) フウロソウ科 フウロソウ属
山すそや原野、海岸沿いの草地などに見られる多年草。高さ60cm程度。葉は深く切れ込んだ掌状。葉上と葉裏脈上に毛が多い。花は枝の先につき、大きさは3㎝程度。


キリンソウ(麒麟草)

2007年07月09日 | 山野草

この「キリンソウ」も立待岬で見つけました。名の由来は、伝説上の麒麟の足や尾などに、キリンソウの葉に似た雲がたなびく様子から。あるいは、黄色い花が輪状に咲くことから黄輪草とも言われています。

海浜植物の葉はぽってりとして、サボテンに似ているような気がします。黄色の星をたくさん集めたような、鮮やかなキリンソウの花、厳しい環境の中で健気に咲いています。

キリンソウ(ベンケイソウ科 マンネングサ属)
海岸や山地の岩場などに生える多年草。高さは10~30cmになる。花は、径15 mm 程度、円錐状の集散花序で多数咲く。葉は互生し、葉片の上半分には鈍い鋸葉がある。

ハマボッス(浜払子)

2007年07月08日 | 山野草

立待岬で見つけた「ハマボッス」です。海岸の岩場や崖地に生える海浜植物です。

葉は、強い風に負けないように肉厚で蜜に付いています。茎の先に、直径1cm程の白い花を多数付けます。

ハマボッス(サクラソウ科 オカトラノオ属)
海岸の崖などに生える高さ10~40cmの2年草。葉は厚く肉質でつやがあり互生する。茎の先に総状に5弁の花をつける。

アサツキ(浅葱)

2007年07月07日 | 山野草

立待岬の岩場で野生の「アサツキ」を見つけました。

海岸の砂浜、岩の割れ目などに生えています。

葉は食用にされるので見ることがありますが、葱坊主のような花も、なかなか可愛いです。

アサツキ(ユリ科 ネギ属)
山野の草地や海岸の砂浜や岩場などに生える多年草。葉は円筒形で径は4mm程度。高さ30~50cmの花茎の先に淡紅紫色の花を散形状に多数つける。


立待岬

2007年07月06日 | 函館

「立待岬」は函館山の南東、津軽海峡に突き出た岬です。周りは一面紺碧の海、その向こうには津軽の山並みが広がります。とても景色の良い所ですが、周囲はご覧のような断崖絶壁です。エゾカンゾウが海を見下ろすように咲いていました。

駐車場からブタナ咲く遊歩道を進むと、海へ降りる道があります。

岬の下はこのような岩場です。岩の上には太公望、海では泳ぐ人の姿もみられました。

オニノヤガラ(鬼の矢柄)

2007年07月05日 | 山野草

スイレンを見に出かけた時、棒がニョキニョキ立っているような、不思議な姿の植物を見つけました。腐生ランの「オニノヤガラ」です。その時は蕾でしたが、1週間後に出かけると、このような状態でした。

緑色がかったクリーム色の花が、たくさん付いています。

花冠は壷形で、中には唇弁が見えます。

オニノヤガラ(ラン科 オニノヤガラ属)
山地の雑木林内に生える高さが60~100cm程にもなる多年草。葉緑体を持たず、ナラタケ菌と共生している。まっすぐに伸びた茎を鬼の使う矢に見立てたところから この名がついた。

水上レストラン

2007年07月04日 | 道南

大沼湖畔に、お洒落なレストラン「リバージュ」があります。付近を通ると、お店の水上レストランが、丁度動き出しました。まるで動くテラスです。

大沼の景色を眺めながらの食事やティータイム、ゆっくり楽しめそうです。

駒ケ岳もお出迎えです。いいお天気が、観光客のみなさんへの、一番のおもてなしですね。

函館山

2007年07月02日 | 函館

函館山頂展望台からの昼景です。昼間は規制が無いので車で上れます。 左側が函館湾、右側が津軽海峡です。

函館山頂からの夜景です。17時~22時はマイカー規制のため、ロープーウェイか営業車で上ります。お天気もいいのでロープーウェイは長蛇の列、山頂展望台も人であふれ、撮影するのもやっとでした。私のコンパクトデジカメでは、残念ながらこの程度にしか撮れません。