~ 恩師の「心行の解説」より ~
「過去世は己が修行せし前世 すなわち、
過ぎ去りし実在界と現象界の世界なり」
過去世とは、過去に生きていた世界と、そして死んだあとで過ごした世界、
この二つをさしています。
つまり過去に生き、死んで何年間かあの世で生き、そして今現在に生まれています。
過去世は生命流転の過程ですから、何回も何回も生まれ変わっております。
「わたしは神を信じません」
と、この世に神様がいないという方がありますが、神を受け入れることのできない人は、
自分から神をお断りしているのですから、迷わざるを得ません。
死んだら一番早く迷いの第一号となります。
第二号はあの世を信じない人です。「あの世なんかあるものか」という人は、
自分が全然ないと信じていた世界へ、死んだら入っていくのですから、迷わざるを得ません、
迷いの第三号は執着を持つ人です。執着を持つと、自分の心がそこに留まります。
第四号は心の砂袋を持つ人です。この砂を軽くしないと、死んでから絶対に上にはあがれません。
重いものが上にあがるはずがないのは自然の法則です。
閻魔さんが瑠璃玻璃鏡と釘抜きをとを持ってきて、「お前は何をしたか、嘘をついたらこの鏡にみな映る」
と言われ、もし嘘をついたら舌を抜かれるという話がありますが、あれは嘘です。
自分が拵えて、自分が迷い、自分が過ちを犯して、自分の心を重くして、重いから沈んだだけのことで、
閻魔さんなどいるはずがありません。軽い人は軽いがゆえに浮き上がっていくだけです。
~ 感謝・合掌 ~