~ 恩師の「心行の解説」より ~
「素晴らしい言葉があります」
私が若い頃、ほんとうに苦しみました時に私を救ってもらった素晴らしい言葉です。
「人の愚かなる行為をもって我が心の楽しみを失うことなかれ」
「人の愚かなる行為をもって我が心の楽しみを失う者はなお愚かなり」
これは人の愚かなる行為という外の出来事によって、
我が心の楽しみを失ってはいけないという意味です。
私たちの心の楽しみを失う大きな原因は、自分が正しくとも、
人が間違いを犯したために腹を立てる場合が多いのです。
たとえばありもしない自分の悪口、陰口を、もし人に言われた時、
「あの餓鬼め、嘘をついて私のことを悪く言ったな、あれは許せない」と言って、
カッカと怒ってしまいます。ところが、それは自分ではなく、
人が愚かなる行為をしているのです。
人の愚かなる行為で心の楽しみを失っているのは自分のほうであって、
なお愚かなことです。自分が悪口を言われたことによって、
腹を立て苦しんだりいやな思いをしましたら、愚かなことをしている人よりも、
なお自分が愚か者になるということです。
~ 感謝・合掌 ~