恩師のご著書「講演集」より
講演集、 三
ほんとうの心の安らぎ
この世に男性として生まれ、女性として生まれ、
心から許し合い、心から甘えられ、心から任せられるのは、
夫婦というの名においてのでみです。
もし、夫婦という名以外の方に甘えたら、これはややこしくなります。
だから、神が許された神です。
安らぎを得られるのも夫婦、
それ以外のところに安らぎを求めにいったら、
それは大変な苦しみの中にはまってしまいます。
そうならば、夫婦は万難を排して仲良くすることです。
どんな努力をしてでも、仲良くすることです。
これが幸せというものです。
自分の家庭以外に幸せの場所はありません。
どこを探しても、自分の家庭以上の安らぎの場所はないのです。
どんなにぜいたくな旅行をしましても、
どんなに豪華なご馳走を頂きましても、
三日もすれば、
「ああ、家に帰ってお茶漬けで梅ぼしやおいしいおこうこなどを
頂きたいなあ、足腰をのばしてゆっくりしたいなあ」と皆思います。
自分の家以外にほんとうの安らぎの場所はないのです。
その安らぎの場所を、自分達が苦しみの場所に変えてしまっているのです。
結婚した当初は、皆バラ色の人生を夢見ていたはずです。
これから苦労しましょう、これから喧嘩しましょうといって、
結婚する人は一人もありません。
みな幸せなろう、幸せになろうと結婚するはずですね。
そして、大勢の方から祝福していただいて、或る場合は、
駄目だと言って反対されているのに、
親に背いてやっと一緒になりながら、一緒になったと思ったら、
喧嘩しています。
それは互いに感謝を忘れるからです。
~ 感謝・合掌 ~