浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「ブッダのことば」より。

2017-05-01 00:03:18 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

         ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
               第四 八つの詩句の章 

                11、争闘

874、「ありのままに想う者でもなく、誤って想う者でもなく、
         想いなき者でもなく、想いを消滅した者でもない。
         ―――このように理解した者の形態は消滅する。
         けだしひろがりの意識は、想いにもとづいて起こるからである。」

875、「われらがあなたにおたずねしたことを、
         あなたはわれわれに説き明かしてくださいました。
         われらは別のことをあなたにおたずねしましょう。
         どうか、それを説いてください。
         ―――この世における或る賢者たちは、「この状態だけが、
         霊(たましい)の最上の清浄の境地である」とわれらに語ります。
         しかしまた、それよりも以上に、『他の(清浄の境地)がある』と説いく
         人々もいるのでしょうか?」

876、「この世において或る賢者たちは、
         『霊の最上の清浄の境地はこれだけのものである』と語る。
         さらにかれらのうち或る人々は断減を説き、(精神も肉体も)残りなく消滅する
         ことのうちに(最上の清浄の境地がある)と、巧みに語っている。

877、かの聖者は、『これらの偏見はこだわりがある』と知って、
         諸々のこだわりを熟考し、知った上で、解脱せる人は論争に赴かない。
         思慮ある賢者は種々なる変化的生存を受けることがない。」


                  ~ 感謝・合掌 ~




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